部分的に芭蕉の奥の細道をさかのぼる行程ではあったけれど、句碑巡りをするほどの風流はなく、スルー・パス。
上越直江津から国道253号線に折れて故郷へ向かう。
絶景ポイントに三脚を立てた写真愛好家が数人、日の出を待っていた。
それではと、適当に車を停めて霧の山を撮り小規模棚田を撮り、数十分後に生家に着いた。
折れずに生き延びた木蓮に、そうそうかなり前からあったな、と自分のウチのことながら懐かしく想い出した。
ウチの田舎の木蓮はたいていこの紫木蓮で、こんなルージュをつけた眼鏡女に睨まれたら、ときめきながらたじろぐだろう、などと空想するのはこれを書いている只今のこと。