エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

私の書斎

2006-12-03 | 日々の生活
 一日のほとんどを書斎で過ごしている。
 退院後、身体の動きに自信がなかったので、いつも庭を見れるようにと書斎を2階から階下に移した。
 書斎は庭に面した西南の隅の6畳間、北側の居間とは唐紙1枚で仕切られ、東側は縁側に続き、縁側の先が玄関前の風除室になっている。
 小高い山を借景に家の南と西側に庭がある。南側、西側は吐き出しのガラス窓なので、部屋の濡れ縁から庭へ出入りできる。冬を除いては、書斎と庭だけで1日が暮れている。
 先日取り込んだ鉢植えの草花が、風除室、縁側、書斎の中まで所狭しと並んでいる。

 書斎の両袖の机は大きく150cm×70cmある。机の上は、左前にはメタルラックにスキャナーとプリンターと小さなCDプレーヤーが、右前にはサイズの小さい4段の本棚がある。机の上にはノートPC、ペン立てが3つ、万年筆のペンケース、卓上時計やミニ盆栽も置いてある。白いクロスの壁には、カレンダー、写真、スケッチ、陶板画が貼り付けてある。壁時計、状差し、バネ式の温度・気圧・湿度計も架かっている。

 机の右側は背の高い本棚で囲まれている。本は大分整理したが、なかなか捨てられずにいる。物置と、娘の家に一部屋借りておいてある。この蔵書量からすれば、もっとこころ豊かに、頭脳明晰、思慮深くあってもよかったはずなのに、なんと効率の悪いことかと思っている。

 ときどきコーヒーを沸かし、手には数冊の書物とメモ帳を持ちロッキングチェアーに揺られている。庭に目をやり、クラッシク音楽を聴きながら思索にふける。この上ない至福のひとときだ。傍らには、いつも私から離れない愛犬「ラック」が寝そべっている。

 でも、こんな幸せは長続きはしないと思っている。寂しい思いに駆られるときがある。 
 健康なうちに、できるうちに、静かに与えられた夢のような日々を過ごそうと思っている。

贅沢な朝食

2006-12-03 | 食文化
 ブログ「海辺の日々」さん(http://blogs.dion.ne.jp/na2600_na/)を真似て、朴葉味噌を作ってみた。しばらくぶりにお勝手に立った。
 昨日庭で拾った朴の葉の上に、白みそにネギを細かく刻み、エノキダケ、竹輪などを入れてみた。網渡しにアルミホイルを敷いてその上に朴の葉を置いた。火が通って出来上がり。 特別な香りは感じなかったが、さらに置いた朴の葉が何か食卓を豊かにした。
 以前、飛騨高山で郷土料理をいただいたことがあったが、そこには飛騨牛も入っていたような記憶がある。いろいろ工夫して、またやってみたいと思う。
 今朝は、先日漬けた野沢菜を初めて出して味わってみた。ちょうど1週間で水も上がり、多少生漬かりだが温かいご飯に合い、本当に美味しかった。これからいっそう美味しくなるだろう。春まで毎日信州の味を楽しみたいと思う。
おでん、焼きししゃもに加わり、朴葉味噌と野沢菜の質素だが贅沢な朝食となった。