エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

みちくさ新聞 2006.12

2006-12-06 | 文芸
 今年最後のみちくさ新聞(118号)が送られてきた。また一月が流れたのか。
 雑用を片づけて、届いた新聞を読んだ。新聞とメモとペンを持って、あらたまってこころの準備を整えてソファーに座った。
 同封の「無名者の歌」は、いつも一つ一つの歌を声に出して読み、これらの心に残る作品との出会いを楽しんでいる。この歌集に選ばれまとめられた30年ほど前の歌に、作者の心情、懐かしい情景を思い浮かべこころ動かされた。
かつて自分も経験した悲しさ、辛さ、苦しさ寂しさを思い出すコメント、感謝する気持ち、切ない境遇にも頑張る姿・・・・など、今日も沢山の癒しをもらった。

【今回選んだ歌 (朝日歌壇1986)】
愛も誓いも世俗の日々に濾過されて内に残りし星の如きもの   滝沢幸助(会津若松市)
あなたのこと忘れぬといいくれし亡姑の言葉いま不思議の力もち来つ   大塚綾子(名古屋市)
安静のみに命延ばして何ならん医師に背きて深夜墨書す   田中功二(長崎市)

今回の20数首の歌の中に、たまたま会津若松市の滝沢幸助さんの作品を見つけた。

(参)拙ブログ 11/9「「みちくさ新聞」を読む」