エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

教員の評価制度は疑問

2006-12-05 | 教育を考える
 今、学校の教員を評価する制度が導入されようとしている。教員の資質を向上させる為というが、子どもたちにとって本当にいい先生を評価できるのだろうか。
カントは「人は教育によってのみ人となる」と言う。三つ子の魂百までもで、その教育の基礎は、まず両親による和やかな温かい家庭から始まる。そして、集団の中での人としての基礎が育まれる幼児教育から小学校での教育が重要だ。だから、関わる先生の資質が問われるのは当然で、いい先生であって欲しいのだ。
 しかし、先生の何を、どのように、誰が評価するのだろうか。先生の、例えばやさしい気持ちを客観的に計ることができるのだろうか。心配でならない。誤った評価で、営々と続いてきた大切な教育の場が壊されてしまうような気がしてならない。
私の小学生のころの恩師は、子ども同様に純真で、正直で、汚れがなかった。理屈ではなく、信念を持って優しく、厳しく接する教師像が浮かんでくる。そんな先生を今も尊敬している。