喜多方市が、来年度から国の構造改革特区制度を活用して、市立小学校に農業科を新設すると言う。その構想がとても素晴らしいと思った。
将来の担い手をも期待しているとのことだが、小学校で体系的に農業を学ぶことにはそれ以上の人間教育としての意義を認めたい。
お米や麦、果樹、キノコ、草花等々の作物の成長を見つめながら、土壌や肥料、バイオ農業の温室の空調、さらには農産物の流通や経済など、関わる周辺を具体的に学んでもいいだろう。自然とのふれあいが深い農業と、その学際的領域を学ぶ意義は計り知れない。
生き物との対話やそうした作業を通しての体験をまとめ、話し合い、文章に綴ることは生きた総合的な学習であろう。学ぶ子どもの歓声が聞こえるような気がする
何よりも、生き物を見つめる体験は、落ち着いた情緒や人としての大切なこころを育むに違いない。そんな授業を期待したい。 。