エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

街中散歩 妙国寺

2006-12-20 | 街中散歩
             《白虎隊士の仮埋葬地》 

 毎朝、夕の散歩コースに妙国寺がある。
 本山妙國寺は戊辰の役での白虎隊の仮埋葬の地だ。賊軍扱いの会津藩士の遺体は、会津藩降伏後も野にさらされたまま放置された。それを哀れんだ滝沢村の農民、吉田伊惣治が西軍の目を盗んで飯盛山で自刃した白虎隊士の遺体を最初に葬った寺である。境内の墓地には白虎隊士自刃仮埋葬地として、「殉節白虎隊士の霊」というに大きな石碑が建っている。また、藩主松平容保が降伏、容保父子が一カ月間入寺謹慎した寺でもある。


山門の脇の案内板には、日什大正師略歴が書かれている。
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 日什上人は天台宗の僧で、比叡山三千の学頭にまでなった人物だったが、58歳で故郷の会津へ戻り、日蓮上人の書を読み、その教えに感服、その後67才で宗を改め日什と名乗り日蓮宗に改宗、京に上り日蓮宗の妙満寺を創建した。各地で新寺を建立、78歳で再びふるさとへ戻り入滅した。
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ときどきその案内文を読み、自分もこれからでも遅くはないと思い勇気づけられているう。
 大病後、幸いに命長らえ普通の生活を取り戻した今、先の不安はあれどひょっとしたらもう少し元気で過ごせるかと思ったりしている。
 『老いて学べば即ち死して朽ちず』(佐藤一斎)を胸に抱きながら。