エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

小さな命の名前

2010-05-19 | 教育を考える
              庭に桐の花が落ちていた。
              見上げると、ヒヨドリが枝に止まっていた。

   
身近な小さな命の名前を知ることは、日々の生活を豊かにすると思う。
そんな思いで、身近な草花をスケッチさせる授業をしたこともあった。自作教材で展開した『環境科学』の1テーマだった。
何より五感により自然に触れること、そしてその体験的観察から自然へ関心を高めたいと思った。
小さいころからの自然とのふれあい体験が、やがて自然保護の思想につながると信じていた。
教える高校生は、ほとんどの緑の名前を知らなかった。大きくなった我が子もしかり、大人もおおむね似たようなものだと思う。
 身近な小さな自然を入口にして、自然への正しい認識が生まれるはずなのだが・・・。

 雑草にも立派な名前がある。名前を知り、挨拶を交わし、分からないことも聞くことができるようになる。
 自分自身、自然に畏敬の念を抱きながら、草木、樹木、さらにチョウやトンボ、甲虫など、日々出会う小さな命との対話を続けていきたい。


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