午前中は晴れていたが、夕方から雨降りとなった。
今日の庭の一こまを貼ってみた。
・スジグロシロチョウがきれに咲き続けるカネノナルキ(秋に、種が銀色の小判のように実る。ハナダイコンに似ている)に産卵していた。
産卵を終えると、紫の花から花へ、蜜を吸っていた。
薄黄色の後翅に黒い筋が新鮮で、紫の花びら、緑の葉とのコントラストが素晴らしい。
・ホシミスジかコミスジがスイスイと高いところを舞っているのを見た。
・トラフシジミが、散り始めたハクモクレンの花びらに止まり、吸水していた。
・また、クマバチが羽音を立てながらテリトリーをホバリングし、ときどきドウダンの花に忙しく蜜を求めていた。
・バラの柔らかい葉は、もうオトシブミが文を巻きあげているではないか。横に疲れた表情で首をかしげていた。



オトシブミの揺りかご

オトシブミ
・初夏の庭、スズランやマイズルソウが咲き始め、ギボウシも花穂をもたげてきた。
・ツルニチニチソウの紫色の花が一斉に咲き、可憐で趣きがあるものだ。
普段はあちこちに勢力を伸ばしすぎてひっこ抜いたりしているが、こうして咲いているところは見事だ。
・シャクナゲも豪華に開いたが、つぼみの時の濃い赤色はどこへ行ってしまったのだろう。



目に映る、移ろう緑の季節を楽しんでいる。緑はなんと目にやわらかだろうか。
何を考えるでもなく、新緑の庭に時が静かに流れていく。そして、このときは、すぐに過ぎてしまう。
幸せな時にはいつもつぶやいている。
「時よ止まれ、君は美しい。
そして、美しい時はすぐに過ぎてゆく。」と。 (20010.5.19)
