エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

雨の日に 徒然なるままに

2010-05-24 | 日々の生活

 何日ぶりの雨降りだろうか。多少肌寒かったが、終日、網戸越しに雨の庭を眺めながら過ごした。
マッサージチェアに横たわり毛布を膝にかけ、本棚から選んできた適当な本を斜め読みした。
南からの風雨が揺らす緑の木々をぼんやりと眺めていた。

 パン屑をちぎって庭に撒くと、すぐにヒヨドリが飛んでくる。
 ”ヒヨドリと眼が合い心通じ合い
実に可愛いものだ。

 満開の白のキリシマツツジが清楚に見える。
ミヤコワスレの紫色も今日の雨にとても似合っていた。また、紫の桐の花が地面に沢山落ちて雨にぬれていた。


 エビネも咲きだした。


 雨に打たれるヒメウツギ


 雨に似合うミヤコワスレ

 
 燃える赤ツツジ

 ようやく萌え始めたサルスベリの若葉が赤い。
見回すとトウカエデや豊後梅の梢の新芽もほのかに赤っぽい。


  芽ぶいたサルスベリ

 ついこの前まで萌黄色とは、萌木色と勝手に判断していた。そして、淡い多少赤みがかった薄緑色の春の野山を想像していた。

Wikipediaには「萌黄(もえぎ、萌葱)とは鮮やかな黄緑色系統の色。春に萌え出る草の芽をあらわす色」とあった。
また、サイト「日本伝統色名」には、「萌え出た若葉のような、冴えた黄緑色を言う。萌木とも書き、若草色とも呼ばれる。」と。
 茜色、紅色、桜色、山吹色、紅梅色、萌葱色と、日本人の文化の歴史や生活が反映された伝統的な和色名に、あらためて興味を抱いた。
 ふと、志村ふくみの『一色一生』を思い浮かべ、本棚を探した。

 雨の日は、山里の虫たち観察の誘惑にかられることなく、落ち着いた時間が流れるのが常だ。
他愛もないことを思いめぐらしながら、今日もゆったりとときが流れていった。


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