透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

富士見高原療養所

2012-09-02 | A あれこれ

 富士見高原療養所(現在は資料館になっている)といえば堀辰雄、堀辰雄といえば『風立ちぬ』と連想ゲームのように思い浮かぶという人が少なくないと思う。実は私もそのひとりだ。

その療養所が近々解体されるということを数日前の新聞記事で知った。解体を前に今日、2日まで一般公開されると記事にあったので見学に行って来た。文学的な興味からではない。大正15年の建築ということに興味を引かれたからだ。


旧療養所の正面玄関上部の妻壁に残るマーク おそらく開所当時のままの姿だろう。


旧療養所のエントランスホール ホールに立っている2本の円柱はモザイクタイルで仕上げられている。


旧療養所の南側の外観 


妻側の外観


北側の外観

2階の展示室に展示されている資料で、堀辰雄の他に画家の竹久夢二や小説家の横溝正史、伊藤礼(伊藤整の息子)らがここで療養生活を送っていたことを知った。

老朽化のかなり進んだ様子をみて、解体やむなしと思った。でも歴史的、文化的価値のある建物だから、もっと保存に努めて欲しかった・・・。



 


個人情報

2012-09-02 | A あれこれ

■ 個人情報保護・プライバシー保護の必要性が指摘され、またそれを求める声も高まっているが、その一方でツイッターやフェイスブック、ブログなどの利用者が日々増えていて、厖大な個人情報がネット上に公開されている。

旅行で出かけた場所、利用したレストラン、食べた料理、泊まったホテル。読んだ本、見た映画、購入した商品・・・。これらの厖大な個人情報が収集・分析されている!?

GPS機能付きのカメラで撮った写真から、いつ、どこにいたのかという情報を集めることができる。「スイカ」から、いつ、どこの改札口を通過したかという情報を集めることができる・・・。

「情報が宝の山になりつつある」

先日(8月30日)、「日本全国8時です」という朝のラジオ番組で、月尾嘉男さんがこのことについて語っていた。

ネットである言葉を検索する時、間違って入力すると、もしかして○○ではありませんか?と表示される。あるいは入力の途中で検索しようとしている言葉の候補が表示される。「他の人と同じ間違いをあなたもしましたね。正しくは○○ではありませんか、あなたが検索したいのは○○ではありませんか」というわけだ。これは厖大な入力情報を収集・分析することによって可能になっているのだそうだ。

本をネットで検索すると、類書や同じ著者の本も表示される。これもまた厖大な情報を低コストでストックし、簡単に分析することができるようになって可能になったという。

「どこか」で個人情報が収集・分析されている・・・!? 個人の検索傾向を分析して、個人をターゲットに情報が提供される・・・。これは凄い。でも不気味だ。

データ・イズ・ニュー・オイル  情報は新しい油(宝の山)という言葉があるそうだ。

ツイッター、フェイスブック、ブログ。無料で利用できるツール。これらに載せられている厖大な情報を収集・分析すれば、巨大なビジネスになる・・・。早くもアメリカはこのことに注目して、国家戦略として巨費を投じて研究を進めているという。