■ 富士見高原療養所(現在は資料館になっている)といえば堀辰雄、堀辰雄といえば『風立ちぬ』と連想ゲームのように思い浮かぶという人が少なくないと思う。実は私もそのひとりだ。
その療養所が近々解体されるということを数日前の新聞記事で知った。解体を前に今日、2日まで一般公開されると記事にあったので見学に行って来た。文学的な興味からではない。大正15年の建築ということに興味を引かれたからだ。
旧療養所の正面玄関上部の妻壁に残るマーク おそらく開所当時のままの姿だろう。
旧療養所のエントランスホール ホールに立っている2本の円柱はモザイクタイルで仕上げられている。
旧療養所の南側の外観
妻側の外観
北側の外観
2階の展示室に展示されている資料で、堀辰雄の他に画家の竹久夢二や小説家の横溝正史、伊藤礼(伊藤整の息子)らがここで療養生活を送っていたことを知った。
老朽化のかなり進んだ様子をみて、解体やむなしと思った。でも歴史的、文化的価値のある建物だから、もっと保存に努めて欲しかった・・・。