透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 火の見櫓と送電鉄塔

2012-09-09 | A 火の見櫓っておもしろい

 
共に山形村で撮影(この火の見櫓は撤去されて現存しない)

 火の見櫓と送電鉄塔 両者似てはいるが違う。

何が違うのか・・・。

火の見櫓は人が登ることではじめて機能する。だから人が登ることを前提にデザインされている。送電鉄塔は人が登ることができないように、人を拒絶するデザインがされている。火の見櫓は人(一般人ではなく消防団員だが)を歓迎し、送電鉄塔は人を拒絶する。この差は大きい。

火の見櫓は風景によく馴染む。景観構成要素として好ましい。ずっと立ち続けていて欲しいが次第に撤去されている。送電鉄塔は風景に馴染まない。景観上好ましくない。無い方がよい。将来電力が地産地消となれば不要になって撤去されるかもしれないが、そんな大転換はまず実現しないだろう・・・。