■ 昨日(15日) 妹夫婦が脱穀に来てくれた。午前9時過ぎに作業をはじめて午後4時ころまでに、はぜ木の片づけまで一通り済ませることができた。脱穀機の調子がよくて作業が捗った。私は年に数日しか農作業をしないが(それでこの国の農業の将来を案じているとかなんとか)、これで今年の作業は終わった。やれやれ。
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午前中、久しぶりに松本駅前の書店・丸善に出かけた。レジカウンターにお客さんが並んでいた。よかった・・・。休日なのに店内が閑散としていたら、学都松本の名が廃るではないか。
あれこれ本を探すのは楽しい。至福の時といっていい。
城山三郎の『男子の本懐』新潮文庫を手にするも、今この分厚い長編はちょっと無理かな、と小川洋子のエッセイ『カラーひよことコーヒー豆』小学館文庫を買い求めた。エッセイは細切れ時間の読書向きだ。
夕方までに読了してしまった。
最後の方に「理想の一日」というエッセイが収録されていて、小川さんが理想とする一日の過ごし方が綴られている。**朝早く起きて一番に何をするか、小説を書くのである。(中略)二時間か三時間、集中して小説を書く。朝は電話も掛かってこないし、宅配便も来ない。この貴重な数時間を無駄にしてしまったら、一日全部が台無しになってしまう。**(149、150頁)
同感だ。
休みの日くらいゆっくり寝ていたいという声をよく聞くが、私にはできない。休日は平日より早起きをする。
「大人の女性とは」で小川さんは**一体いつになったら大人になれるのか、見当もつかない。一生大人に憧れ続け、結局大人になれないまま死んでゆくのかもしれない。(中略)せめて一生のうちに一度くらい、小川さんはなんて大人なんだろう、と思われてから死にたい。**(32、33頁)と書いている。
確かに。いくつになっても大人として振舞うのはなかなか難しいものだ。