透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「年の残り」丸谷才一

2012-10-15 | A 読書日記



 作家の丸谷才一氏が亡くなったことを14日付の新聞で知った。87歳だったそうだ。丸谷氏の作品は昔文庫で数冊読んだだけではないかな。書棚をざっと見ても単行本は見当たらない。

ところで数冊という場合、具体的に何冊くらいなのか、人によって違うようだ。数人、数週間、数ヶ月、・・・。この「数(すう)」は2、3から3、4。もっと多くて4、5くらいだと捉えている人もいるかもしれない。調べてみると2、3から5、6程度だそうで、ずいぶん差がある。私は2、3くらいだと思っている。



横道にそれてしまった。

『忘却の河』福永武彦/新潮文庫を読み終えたので次に何を読もうか迷ったが、丸谷氏の芥川賞受賞作『年の残り』文春文庫を読むことにした。

前後2列に本を並べてある書棚の後ろから難なく捜し出すことができた。記録によるとこの小説は1975年の5月に読んでいるがまったく内容を覚えていない。読了日まで記録にあるから最後まで読んだとは思うが。

書店には新しい文庫が平積みされているが、若い売れっ子作家の作品をこの頃読みたいとは思わなくなった。しばらくは自室の書棚に並ぶ昔読んだ本から選んで読もうと思う。慢性の金欠病だし・・・。


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