ゲーム終了後 山雅の選手にエールを送るサポーターたち
■ 先日J2の松本山雅FC対徳島ヴォルティス戦をアルウィンのゴール裏で観戦した。前半20分過ぎに松本山雅が先制。しかし後半早々に徳島にゴールを決められて、結局1:1で引き分けた。前半、山雅は優位に試合を進めていたが、後半、山雅は明らかに劣勢だった。
この日(14日)の観衆は9361人。アルウインの観客動員数はJ2で1、2位を争う。テレビ中継で、私はサポーターの応援はすでにJ1クラス、という解説者の評価を聞いている。
何がこれほど多くのサポーターを惹きつけるのだろう・・・。その魅力はいったい何なのか・・・。
あまり冗長に書くつもりはない。キーワードとして「連帯感」を挙げる。
1万人近いサポーターが気持ちをひとつにして松本山雅を応援する。特にゴール裏のサポーターはゲームの流れに同調して振りつきで歌を歌い(この行為をさす言葉を知らないが)、声援を送り続ける。ゲーム中ずっと立ち続けて。
サポーターがみんな同じ動きをすることで、より一体感というか連帯感が増し、連帯感が増すことで更に張り切って力強くエールを送るという相乗効果。そしてその大勢のサポーターの中に自分も身を置いて同調していること、みんなと繋がっていると感じることによる気持ちの高揚感、そして幸福感がたまらないのでは。
この辺りが私が考える答えだ。「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉ほど理路は長くもなく、単純だ。
実例は挙げないが、現代は人の繋がりが希薄になっている。繋がってはいてもメール交換など、間接的な繋がり・・・。そんな時代であればこそ、前述したような繋がりをより強く求める気持ちがあるのかもしれない。
ゴール裏のサポーターたちの熱い声援が地域を愛する心に根差しているということだとすると、そのことを示す理路は私にとっては曖昧模糊としたもので、明快に示すことはできない。
繰り返す。みんなと気持ちをひとつにして松本山雅に声援を送る。単純にそのことがうれしいのだと思う。