透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

アルコールな夜のブログ

2012-12-22 | A あれこれ

 以前ある人から「U1さん、酔っ払いブログは書かない方がいいと思いますけど・・・」と言われた。飲んだら書くな 書くなら飲むな という忠告なんだが、おらシラネ~。書いちゃうぞ~。3連休!今夜はほろ酔い♪ 

川端康成の『美しい日本の私』講談社現代新書を高校の担任の先生からいただいた。とても嬉しかったから繰り返し書いている。

ノーベル文学賞受賞記念講演も同じ演題で同じ内容だったんだろうが、日本人の心、美意識について語るディープな内容になっているって、なんだよ、ちっともアルコールなブログじゃないじゃないか。

気合いだ!気合いだ! じゃなかった、 酒だ!酒だ!酒だ~ぁ!ってあんまり飲むと書けなくなっちゃう。

**いついつと待ちにし人は来にけり 今は相見てなにか思はん**(15頁) 粗衣を纏い、まといってこんな字か・・・、子どもと無邪気に遊び、農夫と語り合っていたという良寛さんにこんな愛の歌があるそうだ。先の本に出てくる。

川端康成の解説文を引用すると**このやうな愛の歌も良寛にはあって、私の好きな歌ですが、老衰の加はった六十八歳の良寛は、二十九歳の若い尼、貞心とめぐりあって、うるはしい愛にめぐまれます 永遠の女性にめぐりあへたよろこびの歌とも、待ちわびた愛人が来てくれたよろこびの歌とも取れます。**(15、16頁)

何?68歳のじいさんに29歳の愛人? うまやらしい、じゃなかった、うらやましい・・・。川端康成もきっと同じ思いだったに違いない・・・。いや、世の中のオトウサンはみんなそうじゃないか?



そういえば、川上弘美の、いや弘美さんの、もとい弘美ちゃんの、ここはやはり川上弘美の『センセイの鞄』だって、高校で国語を教えていた先生、いやセンセイが教え子のひとり、ツキコさんと恋愛をするという話じゃないか。

テレビドラマ化されたが、ツキコさんを小泉今日子が演じていた。世のオトウサンたちは国語のセンセイになったつもりでドラマを見たに違いない。あるいは原作を読んだに違いない。

谷崎潤一郎賞受賞!ってなったのも審査員が同じ願望を持っているからだと思うな~。審査員のメンバーを知らないけど、そうに違いない、いやきっとそうだ。

ここで本をパラパラ・・・。ツキコさんは37歳とある。 センセイは・・・、探すのめんどうだ・・・。でもかなりの歳なはず。

**「ツキコさん、体のふれあいは大切なことです。それは年齢に関係なく、非常に重要なことなのです」昔教壇で平家物語を読み上げた時のような、毅然とした口調だ。**(268頁) なんて、弘美さん。もっと過激なというかストレートな表現の箇所もあるけれど引用しないでおこう。

ああ、ブンガクって何だかエッチ。当の川端康成の『雪国』にもこんな描写が・・・(過去ログ)。

ああ疲れた。書くのをやめて今夜は飲もう!