透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― なぜ半鐘をまん中に吊るしてないのか?

2013-04-09 | A 火の見櫓っておもしろい

  


東筑摩郡麻績(おみ)村の火の見櫓 

■ 半鐘が屋根下の端に吊るしてあるのはなぜでしょう? 消防団員が見張り台に立って半鐘を叩くときのことを考えれば分かります。半鐘がまん中に吊るしてあると叩きにくいからです。

それ程広くない見張り台に立って半鐘を叩くわけですが、この火の見櫓の場合、信号表示板を正面に見て、見張り台の左側に立って右手で叩くことになるでしょう(右利きの場合)。右手に木槌を持ったつもりになってエア半鐘叩き(?)をしてみてください。半鐘が右側に寄っていないと叩きにくいことは容易に分かりますよね。

もちろん、半鐘を屋根下のまん中に吊るしてあることもあります。見張り台を櫓の中心からずらしてあるものもあります。見た目は共に中心からずれていないで、まん中にある場合が最もいいです。

見た目の美しさか半鐘の叩きやすさか・・・。


この火の見櫓は2回目の紹介です。