■ 長野県産のカラマツの端材を使った板塀を友人が考案した(*1)。先日、松本市内の友人宅にその板塀を見に行ってきた。
平鋼(フラットバー)をH形に組み立てた柱(*2)を1間(1.8メートル)ピッチに建て、その間に約3センチの厚さのカラマツ板を落とし込んでつくっている。
板と板の間に竹を入れたりして表情に変化をつけたりすることもできる(写真の右側)。隙間を大きく取れば風も通る。端重ね(はがさね)にすれば違う表情の板塀にもなる(写真の左側)。上端を竹にすればネコも歩けないそうだ。
無機的な既製品よりも安価(たぶん)で落ち着いた表情になる。お隣さんにも好評だと聞いた。同一仕様の板塀がすぐ近くのお宅にあったが施工を依頼されたとのこと。
塗装には柿渋を使っているようだ。色が褪せたら塗り直すこともできるし、板を外して交換することも簡単にできる。
木材の有効活用にもってこいのアイディア。なかなかいい!
*1 松本市深志3丁目1−23 碇屋漆器店
*2 H形鋼はサイズが大き過ぎて使えない。