透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― こんな火の見もあり!?

2013-04-22 | A 火の見櫓っておもしろい



 北杜夫がドイツの作家トーマス・マンを敬愛していたことはよく知られている。北杜夫の代表作の長編『楡家の人びと』はトーマス・マンの『ブッデンブローク家の人びと』の影響を強く受けているとされている。

北杜夫が学生時代に仙台の街を歩いていて「トマトソース」という広告を目にして「トーマス・マン」と誤認、ギクリとして立ち止ったというエピソードも北杜夫のファンには知られている。このエピソードはこの本にも載っている。



私は今日(0422)、線路沿いに立っているこの信号柱(という名称が正しいのかどうか、鉄ちゃんではないので分からないが)を視界の端に見て、ギクリとして立ち止った。火の見櫓に見えてしまったのだ。

コンクリート製の1本柱に梯子の火の見櫓(便宜的に火の見櫓としておくが、厳密には火の見櫓でも火の見梯子でもない)として、こんなデザインも大いにありだ。