■ 前稿で書いた長野県内の大規模停電の原因について、今日(6日)の信濃毎日新聞に記事が掲載された。 記事の見出しにあるように、送電線が激しく揺れる「ギャロッピング」が発生したという調査結果を中部電力が発表したという。
縦に並ぶ3本のうち中線と下線がギャロッピングでショートして大停電が発生したという。私はこの結果を当然のことと受けとめた。前稿でこのことを予測もしていた。
中部電力は5日の記者会見でギャロッピングについて**さまざまな条件がそろわないと起きない非常にまれな現象とした。** と記事にある。だから仕方がなかったということを言いたいのだろう。
同記事にはギャロッピング現象によって国内で年間約100件の被害報告があるという電力中央研究所(東京)の研究員のコメントも載っている。
年間といっても雪のシーズンにしか起こり得ない現象であり、尚且つ雪が送電線に付着しやすい期間は春間近の1、2ヶ月に限られるから、仮に2ヶ月とすると実に月50件もこの現象による被害が発生していることになる。被害には至らない場合の方が多いだろうから、ギャロッピング現象は非常にまれな現象では決してなく、日常的に起こり得る現象、と理解する方が妥当であろう。
2日の停電は鉄塔の両側の送電線でほぼ同時に発生したトラブルに起因するが、片側のみギャロッピングとみて、もう一方の原因は特定できていない、と中部電力は記者会見で発表したと記事にある。
こちらの原因を特定した上で対策を検討するという。
ギャロッピングが稀な現象では決してなく、日常的に起こる現象だとは認めたくないのでは・・・。