透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

蔵のあるまちにて

2015-03-08 | A あれこれ

路上観察 中町の蔵の店

■ 松本の中町は蔵のあるまちとしてよく知られ、通年多くの観光客で賑わう。中町のまちづくり事業について関係者から講義を受ける機会があった。

中町は蔵という具体的なデザインのイメージ、コードによって街並みの修景、整備が進められてきた。

受講後中町を歩いていて、この蔵の店が目に入った。中町の蔵はきれいに修復されているものが大半で、もちろん個人的な印象だが、どこか都会的ですまし顔のような雰囲気を感じてしまう(それだけ私が田舎者ということなのだが)。まあ、観光客にはちょうどいい表情なのかもしれない・・・。

そのような街なかにあって、この蔵は、化粧っ気のない、すっぴんの美しさがある。 

学生のころ、民家の素朴な美しさに魅せられて、全国各地に民家を訪ね歩いた。この蔵を見てそんな遠い日々を思い出した。


 


― 消えゆく火の見櫓

2015-03-08 | A 火の見櫓っておもしろい



 カタクラモールの再開発エリア内の消防団詰所と火の見櫓の解体撤去工事が進捗していて、昨日(7日)の朝の時点で詰所は姿を消していた。おそらくこの1週間で火の見櫓も姿を消してしまうだろう・・・。

大正末期に建てられ、昭和の時代、平成の時代、地域の人びとの暮らしを見守ってきた火の見櫓、その最後の姿を撮った。何だが悲しい、寂しい・・・。



見張り台の床を支える構造 実に丁寧にそして丈夫に造られている。