透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

引き算の美学

2015-03-02 | A あれこれ



 SUS株式会社のPR誌「ecoms」の最新号(41号)が届いた。以前、拙ブログに載せた民家の写真を掲載していただいたことが縁でそれ以降送付していただいている。

「美は、余分なものの浄化である。」 表紙をめくるとこの言葉が出てきた(写真)。 レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロとともにルネッサンスの三大巨匠と称されるあのミケランジェロの言葉とのこと。知らなかったこの言葉の説明文の後段を引く。

**ecomsライフ・プロダクトも同様に、数々の思考錯誤を経て余分な贅肉をそぎ落とし、機能面のみならずデザイン面においても究極の美を追求しています。**

「Less is more」 建築家ミース・ファン・デル・ローエのこの言葉が浮かんだ。同じようなことを言っているのではないかと思う。それに対してロバート・ヴェンチューリは「Less is bore」、そんなの退屈じゃないか、と皮肉った。

私はミースの言葉を「引き算の美学」と解し、共感している。