■ 毎年恒例、花咲か爺さんの全国ツアーがこの鄙里にやってくるのはまだしばらく先になりそうだ。
3月の読了本は4冊。
『形態デザイン講義』内藤廣/王国社
『日本近代建築の歴史』村松貞次郎/岩波現代新書
『松本景観ルネッサンス』溝上哲朗/書肆 秋櫻舎
『日本全国獅子・狛犬ものがたり』上杉千郷/戎光祥社
溝上氏の『松本景観ルネッサンス』はなかなか興味深い内容だった。松本城下の通りの計画を論じたもので、松本平の周囲の山々をアイストップとして計画されているということを実証的に示している。
シンプルな三角形の山容の常念岳は松本平のシンボル的な山だが、この山を城下では見ることができないようにして、松本城の黒門手前のところからだけ見ることができるように計画されているという溝上氏の発見。
この常念岳の囲い込みと利休の「朝顔の茶会」の演出とは瓜二つだという氏の見方は、なるほど!だった。
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狛犬研究の第一人者である上杉千郷氏の『日本全国獅子・狛犬ものがたり』は狛犬の教科書のような本だ。
この本との偶然の出会いが僕を狛犬の世界に誘うことになった・・・。
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