透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

大黒様

2015-10-03 | A あれこれ


茅野市内にて 撮影150927

■ 日本の建築文化の凄いところは事細かに名前がついていることだ。蔵の妻壁上部にある蔵ワッペン(藤森照信さん命名)にも元々牛鼻という名前がついている。牛鼻には家紋や水、寿という文字を鏝絵でつくることが多いが、大黒様も時々見かける。 大きな袋を肩にかけて米俵の上に乗っているから、富の象徴と解されているのだろう。だから蔵の牛鼻に相応しい。

七福神の一柱の大黒様は、大国様(因幡の白莵の大国主命)とは全く違う神様なのだが、音が同じで、混同され、というか習合されて同じと見做されるようにもなっている。

先日(0927)、諏訪大社上社前宮のすぐ近くでこの蔵を見かけた。火の見櫓だ、狛犬だと浮かれているが、民家を忘れてはいけない・・・。

因みに大国主命は諏訪大社の御祭神・建御名方神の父親。