透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

旧カニングハム邸 吉村順三

2015-10-14 | A あれこれ

■ ハーモニーハウスと同じ敷地にあるエロイーズ・カニングハム女史の別荘(現在は貸別荘)の見学もできた。 12日は見学者が約10人。この人たちを写さないように気を使った。

有名な軽井沢の山荘とよく似た空間構成。当日配布された資料によると延床面積は約79.1 ㎡(1階:60.2㎡、2階:18.9㎡)。









「吉村障子」を開けるとリビングは実に開放的な半屋外空間に。





△ 1階玄関脇のベッドルーム オーナーのカニングハム女史の寝室だったそうだ。



△ 2階のベッドルームからリビングルームを見る。



△ 2階のベッドルーム 細長い部屋でベッドが2つ設えてある。



△ 外観 湿気対策として床を高くしてある。




 


ハーモニーハウス その2

2015-10-14 | A あれこれ




△ 音楽ホール内観 宿泊棟と音楽ホールの接続部分、このホールの入口から内部を見る。

左側に食堂(現在はカフェとして使われている:前稿)から上ってくるスロープがある。スロープは折り返して後方2階の展示スペースへ続く。



△ 側壁には大きな暖炉を設えてある。 白いグランドピアノ。どこから見ても美しい空間!



△ スロープの折り返し(踊り場)に立つ。壁面にはこの建築の設計図面が展示されている(展示は期間限定かもしれない)。



△ スロープの踊り場に設けられた窓 実に上手い。



△ ホールのトップライト



△ スロープの途中からホール内を見る。後方に出入口がある。






△ 2階の展示スペースからホールを俯瞰する。

魅力的な空間構成。内装、床はカーペット敷き、壁はプラスター塗り、天井はラワン合板張り。スロープ脇に磨き丸太の柱を建て、屋根の勾配なりに合わせ梁を架け、そこに陸梁を渡すという単純明快な構造。衒いのない空間が心地良さ、美しさにつながっているのだろう。


  次稿で旧カニングハム邸(別荘)を紹介します。