■ 上田市真田町長の戸沢地区の火の見櫓が予定通り、昨日(12日)解体された(前稿)。
全て撤去してしまうのは忍びないということであろう、見張り台から上の部分を残すことが予め決められていたようだ。差し出がましくも「見張り台も含めて残されたらいかがでしょう」と進言した。急遽そのように決めていただき、切断する位置が見張り台の下に変更された。
だが・・・。360
撮影日2022.09.12
見張り台から上の部分が戸沢公民館の前庭の隅に降ろされ、仮置きされた。
トンボまで別れを惜しむかのように解体作業開始前から避雷針の先にずっととまっていた。
地上に降ろされた見張り台の手すりにもトンボがとまっている。ぼくは同じトンボだと思う・・・、きっとそうだ。
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地上に据えられた火の見櫓はやはり大きい。方形(平面が4角形)の1辺の長さ約1.3m、円形の見張り台の直径約1.8m、手すりの高さ約0.9m。ざっと寸法を計測した。
見張り台を下から支えている方杖には断面がL形の山形鋼、この場合2辺の長さが等しい等辺山形鋼が使われている。
方杖の上端で見張り台の床の持ち出し梁(山形鋼2枚合わせ)を挟み込んでボルト留めしている。
下端は山形鋼を裂いて柱材のやはり山形鋼にボルト留めしている。
表面が平滑な半鐘 直径約35cm、高さ(7.5cmの吊り金具を含む)約50cm。
解体作業中、通りがかった人が立ち止まって様子を見たり、ケータイ(カメラ)を向ける人も。
火の見櫓はかなり錆びている。地域の皆さんに錆止め塗装作業をしていただければいいなぁ、と思った。イベント的に塗装作業をすることで今までと変わらず、シンボルとして愛され続けるだろう、優しい地域の人たちに。
追記:火の見櫓の一部を残すことにクレームがついてしまったようだ。どのような結論になるのだろう・・・。願わくば残していただきたいのだが。