透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

安曇野市豊科の火の見櫓

2022-09-17 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)安曇野市豊科 豊科高校のすぐ近く 3柱66型BC(SA)脚 撮影日2022.09.16

 火の見櫓の観賞・観察方法は人それぞれ。こうしなくてはならない、などという決まり事は全くない。野に咲く草花を見てきれいだな、と写真を撮るのも良し、花弁は何枚かな、雌しべや雄しべはどうなっている? と、近づいて観察してみるのも良し。火の見櫓然り。私の場合は後者、分析的に細部を観察する癖があるようだ。

火の見友だちがインスタグラムにこの火の見櫓をアップしていた。その写真を見て、気になることがあった。それで昨日(16日)改めて観察した。






踊り場の設置の仕方に違和感を覚える。この踊り場は建設当初からあったようには見えない。初めは踊り場がなくて櫓に外付けされた梯子で一気に見張り台まで登るようになっていたのではないか。踊り場は建設後に設置したのではないかと思う。上部の梯子に設置されている落下防止ケージも後付けだろう。


梯子の取り付け方もなんだか不自然だ。初めからこのように付けてあったとは思えない。


踊り場の梯子の上端もあまりきれいな切り口ではない。後切りと決めてかかって観るから、ではないと思うがどうだろう。

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今回の観察でブレース端部を柱材に挟み込んでボルト留めしていることに気が付いた。このような留め方を観るのはおそらく初めて、珍しい。


前から気が付いていたが、脚の納め方が変わっている。アーチ形の補強部材を柱材脚部の中間で留めて(ショートアーチ、SA)、更にその下に交叉ブレースを設置している(ブレース囲い、BC)。しかもそのブレースの下半分は埋まっている。これはブレースの下側をコンクリートで埋めて固定したことに因るものと推測される。繰り返す、なんとも変わった納め方・・・。





181枚目

2022-09-17 | C 名刺 今日の1枚



181

 久しぶりの「カフェギャラリーお茶の間」(過去ログ)。偶々居合わせた女性が、店内に置かれている『あ、火の見櫓!』を手に私の席に来られた。オーナーから紹介されたようだ。訊けば火の見櫓と近代建築が好きとのこと。うれしい。で、名刺をお渡ししてしばし歓談。