1456 茅野市米沢 茅野市消防団米沢分団第一部 4柱44型トラス脚
■ 今日(19日)急に思い立って、茅野市の米沢地区で火の見櫓巡り(ヤグ活)をした。ひのみくらぶ会員の藤田さん(過去ログ)がSNSで紹介していた同地区の火の見櫓を見て、行きたいと思っていた。南信地域で最も多いタイプの4柱44型。
屋根と見張り台の平面が4角形だと硬い印象になる。見張り台の4隅が隅切りしてないと尚更だ。
屋根のてっぺんの飾りも4隅の蕨手もあっさりしたデザインだ。柱の接合部が写っている。
踊り場に半鐘を吊り下げてあるのは珍しくはないが、櫓の内側というのは珍しい。櫓内に納めた小さい踊り場の場合、半鐘は櫓の外側に吊り下げてあることが多い。踊り場の下に柱の接合部がある。
トラスもどき脚 正面だけアーチ部材を入れている。正面性を表現する意図があったのかもしれない。
『映画を早送りで観る人たち』稲田豊史(光文社新書2023年2月10刷発行)
■ 映画を1.25倍速、1.5倍速で観る人がいるということは知っていた。でも、どうして?
先日、書店でこの本を目にした。早送りで観る理由を知りたくて買い求めて読んだ。2022年4月に1刷が発行されて今年2月で早くも10刷、よく読まれているのだろう。
映像作品の供給過多/「コスパ」を求める若者たち/作品とコンテンツ、鑑賞と消費/「ファスト映画」という効率的摂取/すべてをセリフで説明する作品が増えた これら序章の小見出しは本の内容を簡潔に示している。
著者の稲田さんは「鑑賞」と「消費」というキーワードで映画などの映像作品を人はどのように観ているのか、なぜそのように観るのかを論じている。
この本を読んで、直接的なコミュニケーションをあまり好まない人が若者を中心に増えているのかもしれないな、と改めて感じた。このことは例えばカフェで二人一緒にいても、会話しないで二人ともスマホを見続けているところをよく目にすることなどから前々から感じていた。
このような人たちは映画でも登場人物たちの会話の間(ま)や顔の表情などに関心がなく、どのようなことを言うのか、内容にのみ関心があって、どのように言うのかということには関心が無いのだろう。そうであれば倍速視聴で何ら問題なく、むしろその方がタイパ(タイムパフォーマンス この言葉はしばらく前に知った)が良いと考えることになる。
顔の表情、その場の雰囲気で伝えていたことまでセリフにしないと理解してもらいないと製作者側も考えて映像づくりをすると、ますます倍速視聴を促すということになる。
昔は映画は映画館でしか観ることが出来なかったが、今はいろんなサービスでいつでもどこでも観ることができる。映像作品の情報過多な状況もまた、倍速視聴を促す要因だろう。倍速視聴しないと観切れない・・・。大河ドラマを総集編で観るように映画を観る、これって幸せな状況なんだろうか。