● 繰り返しの美学、今回は伊那市役所のアトリウムのトップライトを構成しているフレームの方杖を取り上げます。
屋根を全面的にトップライトにする場合、構造をいかにスマートにデザインするかが設計者の腕の見せ所です。
このトップライトの木のフレームに構造的な意味があるのかどうかは判然としませんが、照明を組み込んでいることやメンバーが小さいこと、構造には法的な制約があると思われることなどから、鉄骨の梁の下に化粧材として付けているものと私は判断します。
したがって、下の写真でアップにした木の方杖も構造材ではなく、化粧材だと判断するのが妥当でしょう。この判断が正しいとすれば、設計者は「繰り返しの美学」な木の方杖を意匠として意識的に取り込んだ・・・、でもこれは都合のいい解釈かもしれません。もしかして構造材なのかな~。
いままでは「繰り返しの美学」のみを切り取って撮影していましたが、今回少し撮影範囲を広げてまわりの状況も分かるようにしてみました。が、やはり今までのように対象のみキッチリ写す方が私は好きです。