映画「ファイティング・ファミリー」は2019年日本公開の映画
プロレス団体の最高峰WWEの女子プロの世界チャンピオンになったペイジが、英国の小さなレスリング団体の1レスラーから下克上で這い上がっていく姿を描く実話の映画化である。父母がレスラーでジムでレスリングを教えながら芝居小屋のような会場で興業をおこなっているレスリングファミリー。世界チャンピオンになることをひたすら夢見ている少女の奮闘記だ。
英国北部ノーウィッチでレスリング・ジムを営むナイト一家には2人のレスラーの兄妹がいる。13歳の時からリングに立っていた18才のサラヤ(フローレンス・ピュー)は日々ジムに通う子供達にレスリングを教え、いつかはWWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)の試合に出て一家を盛り上げたいと願っている。兄のザック(ジャック・ロウデン)も同じようにプロレスにあけくれている。だが彼は愛する彼女と結婚をし、普通の家庭も持ちたい。そんな兄妹に転機が訪れる。
以前から加わりたいと何度もオファーしていたWWEのトレーナーであるハッチ(ヴィンス・ヴォーン)から連絡があり、英国でのトライアウトに参加することになった。そこで二人が尊敬してやまない、WWE元チャンピオンドウェイン・ジョンソンとの対面を果たすのだ。
会場へ行くとライバルが多数来ている。セレクションでサラヤだけが次のステージに進み、フロリダに行くことが決まる。兄と二人で渡米したいとトレーナーに訴えるサラヤを、ザックが説き伏せる。「家族みんなの為にお前一人でも行ってくれ。」渋々承知したサラヤはリング名を「ペイジ」に決め、大好きな家族と別れてアメリカに渡る。(作品情報より)
1.フロリダのトレーニング
フロリダには大勢のWWEのリングに立とうという志をもったライバルが大勢いた。女子プロレス組でも元モデルやチアガールのブロンド美女たちが3人いる。どうも彼女たちとなじめない。しかも、ハッチが指導するトレーニングはきびしい。これに耐えられないと週5日リングに立つなんて芸当はむりだ。徐々に仲違いしたブロンド美女たちが陰で自分の悪口を言っているんじゃないかと疑心暗鬼する。徐々に心が疲れてきていったん家族のいる英国に戻る。そこでレスリングを通じてふれあい、自分の道を決めていく。
こういうスポーツ映画の定石として、途中での停滞がある。全部うまくいくことはありえない。ブロンド美女が自分より優遇されているんじゃないかと思い、同じようにブロンドヘアに染めて、顔を日焼けさせイメージチェンジを図ったりする。プロレス独特のマイクを持ってのパフォーマンスで相手のしゃべりにうまく返せない。突っ張っているようで、シャイな一面も出す。停滞を抜けての最後の発散に向かっていく。
2.ヴィンスヴォーン
久々にみた気がする。前作は二次大戦の沖縄戦を描いた「ハクソーリッジ」での鬼軍曹役だ。もともとラブコメによく登場している。日本ではアメリカでものすごいヒットしてもコメディ映画はDVDスルーとなることが多い。「ウェディングクラッシャーズ」とか「僕が結婚を決めたワケ」、「フォークリスマス」なんておもしろいんだけど、男前というわけでないから女性の観客をよべないということなのかな?このコーチ役は性に合っている。「ハクソーリッジ」でのきびしいイメージがこの役につながったのであろう。冷徹だけど、心の奥底はやさしい。そんな役柄だ。
3.プロレス題材の映画
プロレスと映画は相性がいい。あえて2つあげればミッキー・ローク主演「レスラー」とロバート・アルドリッチ監督の遺作「カリフォルニア・ドールズ」であろう。特に後者は圧倒的におもしろい。刑事コロンボの名刑事役ピーター・フォーク演じるマネジャーと2人の女子プロレスラーが全米をドサ回りしているときに有名レスラーとメインイベントでの対決でチャンスが訪れるという話である。日本の女子プロレスラーミミ萩原も登場してのプロレスシーンがいい感じだ。
この映画でも、ふんだんにレスリングシーンは登場する。いろいろな停滞場面が続いたあとで1万人強の熱狂的観客の前でチャンピオンと戦う姿を映し出す。ただ、「カリフォルニア・ドールズ」での感動まではなかったかな?ストーリーでは途中の紆余屈折はあるが、最後の試合は興奮する前に終わってしまった感じがした。
プロレス団体の最高峰WWEの女子プロの世界チャンピオンになったペイジが、英国の小さなレスリング団体の1レスラーから下克上で這い上がっていく姿を描く実話の映画化である。父母がレスラーでジムでレスリングを教えながら芝居小屋のような会場で興業をおこなっているレスリングファミリー。世界チャンピオンになることをひたすら夢見ている少女の奮闘記だ。
英国北部ノーウィッチでレスリング・ジムを営むナイト一家には2人のレスラーの兄妹がいる。13歳の時からリングに立っていた18才のサラヤ(フローレンス・ピュー)は日々ジムに通う子供達にレスリングを教え、いつかはWWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)の試合に出て一家を盛り上げたいと願っている。兄のザック(ジャック・ロウデン)も同じようにプロレスにあけくれている。だが彼は愛する彼女と結婚をし、普通の家庭も持ちたい。そんな兄妹に転機が訪れる。
以前から加わりたいと何度もオファーしていたWWEのトレーナーであるハッチ(ヴィンス・ヴォーン)から連絡があり、英国でのトライアウトに参加することになった。そこで二人が尊敬してやまない、WWE元チャンピオンドウェイン・ジョンソンとの対面を果たすのだ。
会場へ行くとライバルが多数来ている。セレクションでサラヤだけが次のステージに進み、フロリダに行くことが決まる。兄と二人で渡米したいとトレーナーに訴えるサラヤを、ザックが説き伏せる。「家族みんなの為にお前一人でも行ってくれ。」渋々承知したサラヤはリング名を「ペイジ」に決め、大好きな家族と別れてアメリカに渡る。(作品情報より)
1.フロリダのトレーニング
フロリダには大勢のWWEのリングに立とうという志をもったライバルが大勢いた。女子プロレス組でも元モデルやチアガールのブロンド美女たちが3人いる。どうも彼女たちとなじめない。しかも、ハッチが指導するトレーニングはきびしい。これに耐えられないと週5日リングに立つなんて芸当はむりだ。徐々に仲違いしたブロンド美女たちが陰で自分の悪口を言っているんじゃないかと疑心暗鬼する。徐々に心が疲れてきていったん家族のいる英国に戻る。そこでレスリングを通じてふれあい、自分の道を決めていく。
こういうスポーツ映画の定石として、途中での停滞がある。全部うまくいくことはありえない。ブロンド美女が自分より優遇されているんじゃないかと思い、同じようにブロンドヘアに染めて、顔を日焼けさせイメージチェンジを図ったりする。プロレス独特のマイクを持ってのパフォーマンスで相手のしゃべりにうまく返せない。突っ張っているようで、シャイな一面も出す。停滞を抜けての最後の発散に向かっていく。
2.ヴィンスヴォーン
久々にみた気がする。前作は二次大戦の沖縄戦を描いた「ハクソーリッジ」での鬼軍曹役だ。もともとラブコメによく登場している。日本ではアメリカでものすごいヒットしてもコメディ映画はDVDスルーとなることが多い。「ウェディングクラッシャーズ」とか「僕が結婚を決めたワケ」、「フォークリスマス」なんておもしろいんだけど、男前というわけでないから女性の観客をよべないということなのかな?このコーチ役は性に合っている。「ハクソーリッジ」でのきびしいイメージがこの役につながったのであろう。冷徹だけど、心の奥底はやさしい。そんな役柄だ。
3.プロレス題材の映画
プロレスと映画は相性がいい。あえて2つあげればミッキー・ローク主演「レスラー」とロバート・アルドリッチ監督の遺作「カリフォルニア・ドールズ」であろう。特に後者は圧倒的におもしろい。刑事コロンボの名刑事役ピーター・フォーク演じるマネジャーと2人の女子プロレスラーが全米をドサ回りしているときに有名レスラーとメインイベントでの対決でチャンスが訪れるという話である。日本の女子プロレスラーミミ萩原も登場してのプロレスシーンがいい感じだ。
この映画でも、ふんだんにレスリングシーンは登場する。いろいろな停滞場面が続いたあとで1万人強の熱狂的観客の前でチャンピオンと戦う姿を映し出す。ただ、「カリフォルニア・ドールズ」での感動まではなかったかな?ストーリーでは途中の紆余屈折はあるが、最後の試合は興奮する前に終わってしまった感じがした。