映画「グラディエーターⅡ」を映画館で観てきました。
映画「グラディエーターⅡ」はアカデミー賞作品「グラディエーター」から24年経ちリドリースコット監督がつくった続編だ。ローマ帝国の全盛時代で今も残るコロセウムを舞台にした闘いをメインにする。予告編での迫力ある映像を観ると随分とお金がかかってそうだ。日本の低予算映画もいいのもあるけど、大画面で堪能できる作品で映画の醍醐味を味わいたい。主演のポールメスカルは「アフターサン」「異人たち」で観ている。正反対に近い役柄だ。ローマ帝国時代なのに、アフリカ系のデンゼルワシントンが出演しているのも気になる。早速映画館に向かう。よかった。
いきなり海岸で戦争のシーンでスタートする。すごい迫力だ。解説はなくどっちが味方か敵か全然わからない。途中から海から攻めている軍が優位だとわかっていく。ローマ帝国の軍隊が北アフリカを攻めているようだ。主人公とその妻は戦いでやられて妻は死ぬ。運良く生き延びた主人公のハンノ(ルシアス)は捕虜となる。そこからグラディエーターとしての生き様を見せる。
ハンノことルシアス(ポール・メスカル)は、将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)率いるローマ帝国軍の北アフリカへの侵攻により愛する妻を殺され、自らも負傷するが捕虜として拘束される。ハンノは捕虜同士が格闘で殺し合うサバイバルゲームに巻き込まれる。
ハンノ(ルシアス)はいくつもの厳しい闘いで生き残り、謎の奴隷商人・マクリヌス(デンゼル・ワシントン)にその強さを見込まれる。そしてローマへ連れられて行かれて、剣闘士「グラディエーター」となる。コロセウムで難敵と次々闘っていく。
見応えのある作品だ。2時間半飽きずに堪能できた。
昨年観たリドリースコット監督の映画「ナポレオン」の戦争シーンでは圧倒された。時代がさかのぼっても、火薬や弓が飛び交ういきなりの海での戦闘に目を奪われる。前作同様お金がかかっているなあと感じる。VFXも多用しているのもわかるが、大画面ではえる。加えて、主人公が次々と難敵と対決するシーンもドキドキするばかりだ。
2時間半にも及ぶ長丁場であっても、最近の日本映画に多い妙な長回しで時間稼ぎする感じではない。簡潔に5分程度でそれぞれのシーンを手際よく集約して、スピード感をもって進めていく。リドリースコット監督さすがの手腕である。
⒈ローマ帝国の皇帝
ローマ時代を語るのが好きな人っている。うんちくを聞いていると疲れるので、ウンウンうなずいて話をそらす。自分は世界史が好きでもローマ時代への関心は薄い。でも、五賢帝の1人マルクス・アウレリウス・アントニヌスなんて皇帝の名前は今でもそらで言える。この賢帝が亡くなって16年経ったという時代設定だ。その賢い皇帝の娘が今はアカシウス将軍の妻(コニーニールセン)で前作の主人公(ラッセルクロウ)と恋仲になっていたことで、今回の設定を創作する。
現存したバカな兄弟カラカラとゲタ2人で共同統治している時代だ。この映画ではこの2人の悪趣味ぶりが強調される。暴言を吐いて周囲を振り回す。この兄弟は仲が悪かったと伝えられるがこの映画ではそうでもない。宮殿でもコロセウムでも命をかけた真剣勝負の闘いを見てヘラヘラ楽しんでいる。志村けんのバカ殿みたいだ。途中までバカ帝ぶりにあきれる場面が続いたあとで、イザコザも起きていく。
⒉コロセウムの水面での闘い
予告編でコロセウムを上空から俯瞰すると、グラウンドがプールのようになっているシーンがある。なんじゃこれと思っていた。水面に船を浮かべて闘わせる。水の中にはサメが泳いでいて、飛び込むと一気に食べられてしまう。
そもそも自動車もない時代に大きなサメを生きたまま運ぶなんてことはありえない。でもそんなことマジで考えずに見応えある映像を楽しむしかない。「ナポレオン」でも凍った湖での戦いで水中カメラを使うシーンがあったが、「グラディエーターⅡ」でも同様に水中で落ちた人が暴れるシーンが目立つ。
⒊15禁の理由とサバイバルゲーム
一瞬エロチックな場面があるのかと思っていたら違う。残虐なシーンがあるからということだろう。奴隷商人のマクリヌス(デンゼルワシントン)が捕虜たち同士で殺し合いと思しき取っ組み合いをさせる。残虐だ。この世の動物と思えない猛犬のような猿(映画ではモンキー)にハンノを闘わせる。ローマに行くとコロセウムでは巨大なサイが襲ってくる。まさにサバイバルゲームである。最終ピンチを脱却するとわかっていてもドッキリだ。
主人公ルシアス(ハンノ)は架空の人物だ。単なる捕虜がアカシウス将軍の妻とつながり常人でないことが徐々にわかっていく。改めてローマ史を確認するとカラカラ帝、ゲタ帝、そしてデンゼルワシントン演じるマクリヌスも事実と異なってはいる。でも、そんなことはどうでもいい。架空のローマ史のストーリーだてを楽しむしかない。
映画「グラディエーターⅡ」はアカデミー賞作品「グラディエーター」から24年経ちリドリースコット監督がつくった続編だ。ローマ帝国の全盛時代で今も残るコロセウムを舞台にした闘いをメインにする。予告編での迫力ある映像を観ると随分とお金がかかってそうだ。日本の低予算映画もいいのもあるけど、大画面で堪能できる作品で映画の醍醐味を味わいたい。主演のポールメスカルは「アフターサン」「異人たち」で観ている。正反対に近い役柄だ。ローマ帝国時代なのに、アフリカ系のデンゼルワシントンが出演しているのも気になる。早速映画館に向かう。よかった。
いきなり海岸で戦争のシーンでスタートする。すごい迫力だ。解説はなくどっちが味方か敵か全然わからない。途中から海から攻めている軍が優位だとわかっていく。ローマ帝国の軍隊が北アフリカを攻めているようだ。主人公とその妻は戦いでやられて妻は死ぬ。運良く生き延びた主人公のハンノ(ルシアス)は捕虜となる。そこからグラディエーターとしての生き様を見せる。
ハンノことルシアス(ポール・メスカル)は、将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)率いるローマ帝国軍の北アフリカへの侵攻により愛する妻を殺され、自らも負傷するが捕虜として拘束される。ハンノは捕虜同士が格闘で殺し合うサバイバルゲームに巻き込まれる。
ハンノ(ルシアス)はいくつもの厳しい闘いで生き残り、謎の奴隷商人・マクリヌス(デンゼル・ワシントン)にその強さを見込まれる。そしてローマへ連れられて行かれて、剣闘士「グラディエーター」となる。コロセウムで難敵と次々闘っていく。
見応えのある作品だ。2時間半飽きずに堪能できた。
昨年観たリドリースコット監督の映画「ナポレオン」の戦争シーンでは圧倒された。時代がさかのぼっても、火薬や弓が飛び交ういきなりの海での戦闘に目を奪われる。前作同様お金がかかっているなあと感じる。VFXも多用しているのもわかるが、大画面ではえる。加えて、主人公が次々と難敵と対決するシーンもドキドキするばかりだ。
2時間半にも及ぶ長丁場であっても、最近の日本映画に多い妙な長回しで時間稼ぎする感じではない。簡潔に5分程度でそれぞれのシーンを手際よく集約して、スピード感をもって進めていく。リドリースコット監督さすがの手腕である。
⒈ローマ帝国の皇帝
ローマ時代を語るのが好きな人っている。うんちくを聞いていると疲れるので、ウンウンうなずいて話をそらす。自分は世界史が好きでもローマ時代への関心は薄い。でも、五賢帝の1人マルクス・アウレリウス・アントニヌスなんて皇帝の名前は今でもそらで言える。この賢帝が亡くなって16年経ったという時代設定だ。その賢い皇帝の娘が今はアカシウス将軍の妻(コニーニールセン)で前作の主人公(ラッセルクロウ)と恋仲になっていたことで、今回の設定を創作する。
現存したバカな兄弟カラカラとゲタ2人で共同統治している時代だ。この映画ではこの2人の悪趣味ぶりが強調される。暴言を吐いて周囲を振り回す。この兄弟は仲が悪かったと伝えられるがこの映画ではそうでもない。宮殿でもコロセウムでも命をかけた真剣勝負の闘いを見てヘラヘラ楽しんでいる。志村けんのバカ殿みたいだ。途中までバカ帝ぶりにあきれる場面が続いたあとで、イザコザも起きていく。
⒉コロセウムの水面での闘い
予告編でコロセウムを上空から俯瞰すると、グラウンドがプールのようになっているシーンがある。なんじゃこれと思っていた。水面に船を浮かべて闘わせる。水の中にはサメが泳いでいて、飛び込むと一気に食べられてしまう。
そもそも自動車もない時代に大きなサメを生きたまま運ぶなんてことはありえない。でもそんなことマジで考えずに見応えある映像を楽しむしかない。「ナポレオン」でも凍った湖での戦いで水中カメラを使うシーンがあったが、「グラディエーターⅡ」でも同様に水中で落ちた人が暴れるシーンが目立つ。
⒊15禁の理由とサバイバルゲーム
一瞬エロチックな場面があるのかと思っていたら違う。残虐なシーンがあるからということだろう。奴隷商人のマクリヌス(デンゼルワシントン)が捕虜たち同士で殺し合いと思しき取っ組み合いをさせる。残虐だ。この世の動物と思えない猛犬のような猿(映画ではモンキー)にハンノを闘わせる。ローマに行くとコロセウムでは巨大なサイが襲ってくる。まさにサバイバルゲームである。最終ピンチを脱却するとわかっていてもドッキリだ。
主人公ルシアス(ハンノ)は架空の人物だ。単なる捕虜がアカシウス将軍の妻とつながり常人でないことが徐々にわかっていく。改めてローマ史を確認するとカラカラ帝、ゲタ帝、そしてデンゼルワシントン演じるマクリヌスも事実と異なってはいる。でも、そんなことはどうでもいい。架空のローマ史のストーリーだてを楽しむしかない。