映画「ファーストキス」を映画館で観てきました。

映画「ファーストキス」は「花束みたいな恋をした」などの人気脚本家坂元裕二と「ラストマイル」の塚原あゆ子監督がコンビを組んだ松たか子主演のラブストーリーだ。監督脚本のそれぞれの作品は自分の好みで、松たか子の作品は相性のいい作品が多い。いい歳してもこんなラブストーリーの映画が観たくなる。公開初日に早速観にいくが、頭の整理がうまくいかずなかなか感想が書けない。普通だったらありえないファンタジー的作品をどう捉えるのか考えていた。
カンナ(松たか子)と夫の駈(かける)(松村北斗)は、結婚して15年経つ夫婦。子どもはいない。もともと研究者だった夫は転職後会社の付き合いが多くなりすれ違うようになる。お互いに限界と感じて離婚届にサインして夫が提出しようと家を出た。ところが、その日、駈は駅で線路に転落した子どもを助けようとして轢かれて亡くなってしまう。結局、カンナが後始末をすることになる。

舞台美術の仕事に復帰してカンナが首都高をクルマで走らせていると、突如15年前の夏初めて2人が出会ったリゾート地にタイムトラベルしてしまう。現在のカンナが出会ったのは29歳のかけるだ。まだ恐竜好きの研究者であった。かけるの担当教授(リリーフランキー)とその娘(吉岡里帆)と会話するかけるはまだ純粋でカンナの恋心がよみがえる。カンナはかけるの人生を変えていけば、事故死することがなかったのではないかと同じようなルートをたどって過去と現在の往復をするようになる。
歳を重ねても変わらない松たか子を観に行く映画だ。
結婚して15年夫婦関係が冷え切っているカップルがいる。子供はいない。離婚届を出そうとしたその日に夫は人助けをしようとして駅で事故死する。そんな夫が死なないように15年前初めて会った時に戻って懸命にがんばる松たか子がいじらしい。
吉永小百合は今年80歳なのに相変わらずCMや映画でも頑張る。60歳後半といってもおかしくないほど吉永小百合の美しさは変わらない。年齢層を大きく下げて同じように吉永小百合になりきれる女優がいるとすると、もしかして松たか子なのかもしれない。育ちはよく若い時から良い役に恵まれてきた。松たか子が40半ばの役と29歳の時の役の両方を演じている。当然20代後半の場面は特殊メイクないしは画面操作しているかもしれないが人気急上昇中の松村北斗と並んでも不自然さは感じない。デビュー当時のピュアで清純なイメージを維持する。お見事である。

同じ坂元裕二脚本の「花束みたいな恋をした」は自分の好きな映画である。たまにこういった日本人が演じるラブストーリーを見てみたくなる時がある。カップルの関係性が壊れるという意味では両作品同じだ。
この作品はファンタジーである。こんなことがあるわけではない。首都高速を運転して何度もその場所を通ったことがある三宅坂ジャンクション先のトンネルに入っていると気がつくと、15年前にタイムスリップする。ギクシャクして離婚届を出そうとする位まで悪化しているのに。15年前の相手を見つめると助けてあげたくなってしまう。そんな気持ちは素敵だな。

異論はあるかもしれないが、坂元裕二の脚本はこの映画では脇役の使い方があまりうまくなかった感じがする。吉岡里帆やリリー・フランキー、森七菜といった主役級の俳優が脇役で出演しているのに、全く存在感がないのが残念だ。同じ塚原あゆ子がメガホンをとっている「ラストマイル」は配役を活かすのが上手だった野木亜紀子の脚本だった。塚原あゆ子の力量は「ラストマイル」の方が発揮できたと自分は感じる。

映画「ファーストキス」は「花束みたいな恋をした」などの人気脚本家坂元裕二と「ラストマイル」の塚原あゆ子監督がコンビを組んだ松たか子主演のラブストーリーだ。監督脚本のそれぞれの作品は自分の好みで、松たか子の作品は相性のいい作品が多い。いい歳してもこんなラブストーリーの映画が観たくなる。公開初日に早速観にいくが、頭の整理がうまくいかずなかなか感想が書けない。普通だったらありえないファンタジー的作品をどう捉えるのか考えていた。
カンナ(松たか子)と夫の駈(かける)(松村北斗)は、結婚して15年経つ夫婦。子どもはいない。もともと研究者だった夫は転職後会社の付き合いが多くなりすれ違うようになる。お互いに限界と感じて離婚届にサインして夫が提出しようと家を出た。ところが、その日、駈は駅で線路に転落した子どもを助けようとして轢かれて亡くなってしまう。結局、カンナが後始末をすることになる。

舞台美術の仕事に復帰してカンナが首都高をクルマで走らせていると、突如15年前の夏初めて2人が出会ったリゾート地にタイムトラベルしてしまう。現在のカンナが出会ったのは29歳のかけるだ。まだ恐竜好きの研究者であった。かけるの担当教授(リリーフランキー)とその娘(吉岡里帆)と会話するかけるはまだ純粋でカンナの恋心がよみがえる。カンナはかけるの人生を変えていけば、事故死することがなかったのではないかと同じようなルートをたどって過去と現在の往復をするようになる。
歳を重ねても変わらない松たか子を観に行く映画だ。
結婚して15年夫婦関係が冷え切っているカップルがいる。子供はいない。離婚届を出そうとしたその日に夫は人助けをしようとして駅で事故死する。そんな夫が死なないように15年前初めて会った時に戻って懸命にがんばる松たか子がいじらしい。
吉永小百合は今年80歳なのに相変わらずCMや映画でも頑張る。60歳後半といってもおかしくないほど吉永小百合の美しさは変わらない。年齢層を大きく下げて同じように吉永小百合になりきれる女優がいるとすると、もしかして松たか子なのかもしれない。育ちはよく若い時から良い役に恵まれてきた。松たか子が40半ばの役と29歳の時の役の両方を演じている。当然20代後半の場面は特殊メイクないしは画面操作しているかもしれないが人気急上昇中の松村北斗と並んでも不自然さは感じない。デビュー当時のピュアで清純なイメージを維持する。お見事である。

同じ坂元裕二脚本の「花束みたいな恋をした」は自分の好きな映画である。たまにこういった日本人が演じるラブストーリーを見てみたくなる時がある。カップルの関係性が壊れるという意味では両作品同じだ。
この作品はファンタジーである。こんなことがあるわけではない。首都高速を運転して何度もその場所を通ったことがある三宅坂ジャンクション先のトンネルに入っていると気がつくと、15年前にタイムスリップする。ギクシャクして離婚届を出そうとする位まで悪化しているのに。15年前の相手を見つめると助けてあげたくなってしまう。そんな気持ちは素敵だな。

異論はあるかもしれないが、坂元裕二の脚本はこの映画では脇役の使い方があまりうまくなかった感じがする。吉岡里帆やリリー・フランキー、森七菜といった主役級の俳優が脇役で出演しているのに、全く存在感がないのが残念だ。同じ塚原あゆ子がメガホンをとっている「ラストマイル」は配役を活かすのが上手だった野木亜紀子の脚本だった。塚原あゆ子の力量は「ラストマイル」の方が発揮できたと自分は感じる。