映画「あの歌を憶えている」を映画館で観てきました。
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映画「あの歌を憶えている」は人気俳優ジェシカ・チャステインとピーター・サースガード主演のニューヨークを舞台にした新作である。監督はメキシコ人のミシェル・フランコ。偶然だが、自分のブログ記事で掲載したのがともに9作目であった。記事に出演したのに名前がない作品がいくつかある。ピーターは割と悪役も多い。自分の好きな映画リストにはジェシカチャステインの「ゼロダークサーティ」と「インターステラー」が入っている。特に「インターステラー」で謎が解けたと「ユーリカ」と叫ぶ場面が好きだ。
そんなご縁の2人の共演は観てみたい。予告編を観ると、どうやらピーターサースガードが記憶に障がいがあるようだが、実際に観ると認知症だった。
予告編ではプロコルハルムの「青い影」が流れていて気になる。小学校低学年の頃、音楽好きの兄貴のいる同級生がいて彼の家のステレオで聴いたのが最初だ。もう57年も前の曲で、例外の自分を除いては現役でこの曲を聴いている人は70歳に手が届くだろう。まだディスコが不良の溜まり場だった高校生の頃に、「青い影」はチークタイムでよくかかった。それとは関係ないと思うが、いったい映画館までどうやってきたんだろうと感じる杖をついたり、車椅子の高齢のご婦人たちがいて驚く。
ニューヨークでソーシャルワーカーとして働くシルヴィア(ジェシカ・チャステイン)は、13歳の娘と暮らすシングルマザーだ。アルコール依存症だったので断酒の集いに参加していた。高校の同窓会に出席した時、ある男(ピーター・サースガード)がすぐそばの席に来たのを嫌がりその場を立ち去る。
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79丁目の駅に向かってそのまま電車に乗ろうとしたらずっと尾行される。挙げ句の果てに自宅まで来てしまう。カギを閉めて外を見ると男はまだいて外で夜を明かす。翌朝、家族に連絡すると弟とめいが迎えにくる。
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その男ソールは認知症だった。昔のことは覚えていても直近の記憶がない。シルヴィアは何で追いかけたのかを確認する。シルヴィアは以前自分に危害を与えた男と決めつけるが、妹の指摘でそれは記憶違いとわかる。その後、ソールのめいから外を出歩かないように昼間の面倒を見てくれないかと依頼を受けて、2人で昼間過ごすことになる。ソールの温厚な性格にシルヴィアも少しづつ惹かれるようになる。
予想ほどには惹かれなかった。
当初のシルヴィアとソールの2人の動きはわかっても、説明を極度に省略していて、それぞれの家族の関係を理解するのに時間がかかる。比較的ショットが多く、場面が次々と変わる映画だけど、繋がりが雑に処理されている印象をもつ。編集がぶつ切りでイマイチなのかな?映画の構成と流れにもう一歩のれない映画だった。主演2人はそれぞれのキャラクターが観客によくわかるように演じてくれて好演だと思う。
映画が始まってしばらくは、断酒会に通っていてアル中歴があったのはわかってもシルヴィアは健常者だと思っていた。いきなり、「あなたに自分は性的愛撫を要求された」などとシルヴィアがソールに言うセリフを聞いて、たいへんなことをしていたのかと思った。すると、妹から年代的にあり得ないと聞いたり、嘘ばかり言うとのセリフが続いてシルヴィアが精神的に病んでいることがわかっていく。
要するに2人ともまともでないのだ。
周囲も心配する。まとも同士でない恋になっていくけど、うまくはいかない。惹かれあってくる2人が身体を触れ合うラブシーンは多い。ピーターサースガードは何度も全裸になり、40代後半になってもまだまだジェシカチャステインはそれに応対して頑張る。
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それでも、シルヴィアも過去のトラウマで精神を崩し、ソールは勝手に外にでて路上で倒れたりで家族同士の関係も含めてぐちゃぐちゃになってくる。どんな感じに映画を締めくくるのか気になっていたが、最終局面でのシルヴィアの娘の活躍は殊勲賞ものだ。後味だけは悪くなかった。
日本料理屋での会話は日本人が見るとご愛敬
多様性推進の名残でむりやり入った印象
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映画「あの歌を憶えている」は人気俳優ジェシカ・チャステインとピーター・サースガード主演のニューヨークを舞台にした新作である。監督はメキシコ人のミシェル・フランコ。偶然だが、自分のブログ記事で掲載したのがともに9作目であった。記事に出演したのに名前がない作品がいくつかある。ピーターは割と悪役も多い。自分の好きな映画リストにはジェシカチャステインの「ゼロダークサーティ」と「インターステラー」が入っている。特に「インターステラー」で謎が解けたと「ユーリカ」と叫ぶ場面が好きだ。
そんなご縁の2人の共演は観てみたい。予告編を観ると、どうやらピーターサースガードが記憶に障がいがあるようだが、実際に観ると認知症だった。
予告編ではプロコルハルムの「青い影」が流れていて気になる。小学校低学年の頃、音楽好きの兄貴のいる同級生がいて彼の家のステレオで聴いたのが最初だ。もう57年も前の曲で、例外の自分を除いては現役でこの曲を聴いている人は70歳に手が届くだろう。まだディスコが不良の溜まり場だった高校生の頃に、「青い影」はチークタイムでよくかかった。それとは関係ないと思うが、いったい映画館までどうやってきたんだろうと感じる杖をついたり、車椅子の高齢のご婦人たちがいて驚く。
ニューヨークでソーシャルワーカーとして働くシルヴィア(ジェシカ・チャステイン)は、13歳の娘と暮らすシングルマザーだ。アルコール依存症だったので断酒の集いに参加していた。高校の同窓会に出席した時、ある男(ピーター・サースガード)がすぐそばの席に来たのを嫌がりその場を立ち去る。
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79丁目の駅に向かってそのまま電車に乗ろうとしたらずっと尾行される。挙げ句の果てに自宅まで来てしまう。カギを閉めて外を見ると男はまだいて外で夜を明かす。翌朝、家族に連絡すると弟とめいが迎えにくる。
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その男ソールは認知症だった。昔のことは覚えていても直近の記憶がない。シルヴィアは何で追いかけたのかを確認する。シルヴィアは以前自分に危害を与えた男と決めつけるが、妹の指摘でそれは記憶違いとわかる。その後、ソールのめいから外を出歩かないように昼間の面倒を見てくれないかと依頼を受けて、2人で昼間過ごすことになる。ソールの温厚な性格にシルヴィアも少しづつ惹かれるようになる。
予想ほどには惹かれなかった。
当初のシルヴィアとソールの2人の動きはわかっても、説明を極度に省略していて、それぞれの家族の関係を理解するのに時間がかかる。比較的ショットが多く、場面が次々と変わる映画だけど、繋がりが雑に処理されている印象をもつ。編集がぶつ切りでイマイチなのかな?映画の構成と流れにもう一歩のれない映画だった。主演2人はそれぞれのキャラクターが観客によくわかるように演じてくれて好演だと思う。
映画が始まってしばらくは、断酒会に通っていてアル中歴があったのはわかってもシルヴィアは健常者だと思っていた。いきなり、「あなたに自分は性的愛撫を要求された」などとシルヴィアがソールに言うセリフを聞いて、たいへんなことをしていたのかと思った。すると、妹から年代的にあり得ないと聞いたり、嘘ばかり言うとのセリフが続いてシルヴィアが精神的に病んでいることがわかっていく。
要するに2人ともまともでないのだ。
周囲も心配する。まとも同士でない恋になっていくけど、うまくはいかない。惹かれあってくる2人が身体を触れ合うラブシーンは多い。ピーターサースガードは何度も全裸になり、40代後半になってもまだまだジェシカチャステインはそれに応対して頑張る。
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それでも、シルヴィアも過去のトラウマで精神を崩し、ソールは勝手に外にでて路上で倒れたりで家族同士の関係も含めてぐちゃぐちゃになってくる。どんな感じに映画を締めくくるのか気になっていたが、最終局面でのシルヴィアの娘の活躍は殊勲賞ものだ。後味だけは悪くなかった。
日本料理屋での会話は日本人が見るとご愛敬
多様性推進の名残でむりやり入った印象
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