映画とライフデザイン

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映画「アシスタント」 ジュリアガーナー

2023-06-17 07:31:21 | 映画(洋画 2022年以降主演女性)
映画「アシスタント」を映画館で観てきました。

映画「アシスタント」は2019年に作られたけれど、改めて今回日本公開となった作品である。名門大学をでて映画界に入った女性が助手的な仕事と上司の身勝手な行動に戸惑う姿を映す映画である。予告編で気になった作品で早速観にいく。女性監督のキティ・グリーンはドキュメンタリー映画畑の監督のようだ。その彼女が女性の証言を集めてこの作品をつくった。  

名門ノースウェスタン大学を出て、映画プロデューサーを目指して映画製作会社に入社したジェーン(ジュリア・ガーナー)は、2カ月たっても雑用に追われるばかりだ。上司である会社の会長はどうも、容姿のいい女性を捕まえては、自分の身近に連れてくる習癖があるらしい。会長の妻はヒステリックで、日頃の会長の行動も気になり「どこに誰といるのか」と電話を会社にかけてくる。周囲の男性アシスタントは会長の動きは薄々わかっている。でも何も言わない。会長が出張で見つけてきた美貌の女性との逢引きも気になり、ジェーンが人事部?に駆け込む。


女性目線が強い映画である。
ストーリーにもう少し深みがあるのかと思っていたけど、たいした中身がなかった。残念だ。ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ疑惑をニューヨークタイムズの記者が追いかけた「SHE SAID シー・セッド その名を暴け」は実におもしろかった。あの映画も女性監督による女性目線が強い映画だったけど、いくつもの起伏を作って深みのあるストーリーとなっていた。この映画はほんの断片しか映さない。肝心な会長は声でしか出演しない。


人事部にジェーンが乗り込んで会長が出張で見つけてきた女性を連れて来ているなんて話を持ち込んでも、人事のマネジャー「何しに来たの?」「何をどうして欲しいの?」と思ってしまうだけだろう。自分も同じ立場だったら、似たような対応しかできない。ジェーンにもこうして欲しいというのがない。どうもこの映画は女性の愚痴をそのまま映画にしている流れだ。一部の女性には共感をもって受け入れられるかもしれない。それはそうであっても、もっと色んな話がないと単なるネタ不足にしか思えない。予想よりインパクトがなかった。

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