映画とライフデザイン

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すべては彼女のために(ラスト3デイズ)  ダイアンクルーガー

2011-08-31 16:44:15 | 映画(フランス映画 )
「すべては彼女のために」(pour elle)はフランスのサスペンス映画だ。ラッセルクロウ主演でアメリカ版がリメイクされ公開される。無実の罪で投獄された妻と、彼女を救うために全力を尽くす教師の姿を描く。タランティーノ作品でその美貌ぶりが注目を集めたダイアンクルーガーが悲劇のヒロインとなる。短い時間にうまく編集された映画でスリリングだ。



パリが舞台だ。国語教師である夫ヴィンセントランドンと妻ことダイアンクルーガーは、まだ赤ちゃんの息子オスカルと共に幸せな生活を送っていた。そんなある日、自分の衣服に血が付いていることにダイアンが気づく。気がついた瞬間、警察が突如として家に押し入り、ダイアンが上司を殺した容疑で逮捕される。なんでと驚く夫と泣きじゃくる赤ちゃんだった。
妻の無実を晴らすため、夫はいろいろと手を尽くしたが、状況証拠は妻が有罪と判断されるようなものしかなかった。やがて三年の時が経ち、ダイアンに二十年の禁固刑が宣告されてしまう。無実の罪を必死に主張するダイアンの元を何度も夫が面会に訪れる。しかも、幼い息子は母親にはなつかない。ダイアンは次第に衰弱し、精神も不安定になっていく。面会しても錯乱する。一方で夫はあきらめなかったが。。。。


先入観なく映画をみた。いきなり警察が入ってきてとらえられた時には、一瞬夫が何かやったのかと思うような場面だった。その後妻がつかまえられていく。真実を探るために夫が証拠探しに動くと思われたが、どうやっても無実が晴れる訳ではない。しかも、何をやってもうまくいかない。八方塞がりのような状態だ。でも男は周到に作戦を立てていく。部屋に写真を貼りながら、地道に計画を立てる。ビジネスプランを立てるような感じで興味深かった。


そこからの展開はハラハラドキドキの続く展開であった。余計な説明はつけずに、実行する男の姿を追っていく。リュックベッソンがいい例だが、フランス人は意外に短気なのか凡長な映画はすくない。映画としては簡潔にうまくまとまっていると思う。ダイアンクルーガーの美貌ぶりはここでも光る。共演者がうらやましい。

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