映画とライフデザイン

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映画「12日の殺人」

2024-03-17 18:28:26 | 映画(フランス映画 )
映画「12日の殺人」を映画館で見てきました。


映画「12日の殺人」はフランスのサスペンス映画である。2021年に「悪なき殺人」というドミニク・モル監督によるサスペンス作品があり、これは面白かった。年間通じてもベストクラスのレベルだった。その同じ監督が作った新作でセザール賞も6部門で受賞している。楽しみにしていた作品である。

フランスのグルノーブル2016年10月12日の深夜、女子大学生クララがパーティーの帰りに何者かによって襲われ,ガソリンをかけられ火をつけられて焼死体となって発見された。昇進したばかりの刑事ヨアンとベテラン刑事マルソーが捜査を担当する。2人はクララの周囲の容疑者となり得る男たちに聞き込みをする。クララの男関係は派手で,事情徴収を受けた男たちは全員クララと関係を持っていた。しかし,警察は容疑者を特定することができない。


残念ながら、期待したほどは面白くなかった。
深夜まで一緒にパーティーをしていた女友達と襲われる直前までスマホで会話をしていた。その女友達から男関係を確認して,現在の彼氏,セックスフレンドと思しき男などに次々とヒアリングしていく。惚れっぽい女だったらしい。被害者の男関係は入り乱れている。どの男たちも怪しい。でもアリバイがあり決め手がない犯行現場の近くに住む男や以前妻に暴行を働いて逮捕された経歴のある男など捜査線に浮上する男は、大勢いるけれども決め手はない。


自分が大好きな韓国クライムサスペンスの名作に「殺人の記憶」がある。未解決事件をスリリングに追っていく作品だ。ソン・ガンホの名演技が光る。出足からドキドキハラハラする展開が続いていく。その作品と比べると,フランス映画らしく抑えた基調という事は理解できるが,もう一つ平坦すぎて面白さを感じなかった。それぞれにコイツが犯人と思わせる緊張感が弱かった。監督の前作はストーリーの起伏が面白かったけれども、今回はそういうテイストが全くなかった。


だからといって,それぞれの演技が悪かったわけではない。主役刑事はストイックな仕事ぶりを示すために自転車競技場でもくもくと走る。ベテラン刑事は家庭環境が複雑で、離婚の危機に陥っている。ある容疑者を犯人と決めつけボコボコにするやりすぎの場面もある。最後に向けては夜中にずっと張り込む女性刑事も登場させる。ただ,それによってこちらが感じるようなものはなかった。

ここに来て忙しくなったこともあるが、映画運がない。

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