映画「THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~」を映画館で観てきました。
香港深圳という街の名前の響きに思わず映画館に足を運ぶ。民主化運動コロナ問題で足が遠のいているが香港は永遠に好きな街である。最近の香港がどうなっているんだろうと気になる。深圳に住む香港に通う16歳高校生が新型iphoneの運び屋をする話である。杏にも似てる新垣結衣を思わせる美少女ホアン・ヤオはものすごくかわいい。でも複雑な家庭環境である。そんな彼女の立ち回りをスリルたっぷりに追っていく。
iPhoneのニューモデルは中国では貴重品である。香港は伝統的なタックスフリーということもあり、安価で仕入れられて深圳では高い価格で売れる。その差益を狙った密輸団に16歳の少女の運命が崩されていくのである。娘を持つ父親としては香港で離れて暮らしている父親が黙って娘に食べさせてやるシーンが好きだ。
深圳から香港の高校へ通うペイ(ホアン・ヤオ)は母子家庭で母親ヨンと2人で暮らしている。高校では仲良しのジョー(カルメン・タン)と2人で雪の日本への旅行を夢見て、学校で小遣い稼ぎをしていた。ペイはジョーの彼氏ハオ(スン・ヤン)たちの船上パーティーに誘われたりして楽しんでいた。
ある日家に帰る途中、香港から深圳への税関でハオの仲間が職員に捕まりそうになって逃げようとしたそのとき、とっさにペイに物を渡す。何かとみると新品のスマートフォンだった。香港と深圳の間で裏で運ぶスマートフォンの密輸グループだったのだ。スマホを戻すと金をもらえた。日本旅行のための資金が貯められるとその後もペイは通学帰路の途中での運び屋になっていくのである。
その後、ペイが犯したミスをハオがカバーしたこともあり、ペイは親友の彼氏であるハオと徐々に親密な関係になっていった。そして、ハオは密輸団のリーダーに内緒で、ペイに大きな仕事を持ちかけるのであるが。。。
1.香港と深圳
自分が初めて深圳に行ったのは1995年で英国からの香港返還前である。中国全土にいくつかある経済特区の一つという触れ込みで高層ビルディングが建ち並んでいた。その時香港から国境を渡る時の入国審査では、目つきの悪い中国官憲からの強烈な威圧感を感じた。怖いくらいだった。香港行きがメインだったのであくまでサブで日帰りだったけど遅れている大陸の印象は覆せなかった。さすがに今は違うでしょう。もっとも行っていないので偉そうなことは言えない。
ハオがペイを連れていく夜景の見える山の上の場所がある。どこなんだろう?映画「慕情」のウィリアム・ホールデンとジェニファー・ジョーンズを一瞬想像する。個人的には芝生のグラウンドがある建物が競馬場だと思ったんだけど違うかな?二度出てきたけど気になる。
2.深圳から香港へ通う高校生
主人公は香港IDを持っているということで香港の高校に通っている。制服が可愛い。父は母と別れて香港で別の家族もあるようだ。主人公は時折父のところにふらっと寄ったりにしている。父は可愛くてしょうがないから小遣いをあげたりしている。母親は夜遅くに家で麻雀をやっている。売女なんて周囲に評されていることもある。親友の彼氏ハオは汁そば屋の店員だけれども裏社会に近いところで生きている。入れ墨もある。
そんな家族がバラバラで孤独なペイは普通の女子高生だったのに気がつくと運び屋になってしまう。香港から深圳に向かう国境の税関では高校生の主人公は割とノーガードでくぐり抜けていく。クリントイーストウッドは老人の運び屋だったけど、それとは対照的にこういう女子高生に運ばせるというのもありえる気もする。最後に税関がきびしくなり、最近ではこういう密輸はないとテロップが流れていた。
3.日本旅行への憧れ
雪景色の日本で温泉に入って日本酒で一杯やりたい。畳の部屋で寝たい。そのためにお金を貯めたいという女子高生だ。作品情報では北海道と特定されているが、そのようなセリフはない。別に日本にこびへつらう映画でもないだろう。日本人としてはこのシーンは率直にうれしい。今年の春節くらいまであれだけ大勢の中国人が来ていた背景もよくわかる。
香港深圳という街の名前の響きに思わず映画館に足を運ぶ。民主化運動コロナ問題で足が遠のいているが香港は永遠に好きな街である。最近の香港がどうなっているんだろうと気になる。深圳に住む香港に通う16歳高校生が新型iphoneの運び屋をする話である。杏にも似てる新垣結衣を思わせる美少女ホアン・ヤオはものすごくかわいい。でも複雑な家庭環境である。そんな彼女の立ち回りをスリルたっぷりに追っていく。
iPhoneのニューモデルは中国では貴重品である。香港は伝統的なタックスフリーということもあり、安価で仕入れられて深圳では高い価格で売れる。その差益を狙った密輸団に16歳の少女の運命が崩されていくのである。娘を持つ父親としては香港で離れて暮らしている父親が黙って娘に食べさせてやるシーンが好きだ。
深圳から香港の高校へ通うペイ(ホアン・ヤオ)は母子家庭で母親ヨンと2人で暮らしている。高校では仲良しのジョー(カルメン・タン)と2人で雪の日本への旅行を夢見て、学校で小遣い稼ぎをしていた。ペイはジョーの彼氏ハオ(スン・ヤン)たちの船上パーティーに誘われたりして楽しんでいた。
ある日家に帰る途中、香港から深圳への税関でハオの仲間が職員に捕まりそうになって逃げようとしたそのとき、とっさにペイに物を渡す。何かとみると新品のスマートフォンだった。香港と深圳の間で裏で運ぶスマートフォンの密輸グループだったのだ。スマホを戻すと金をもらえた。日本旅行のための資金が貯められるとその後もペイは通学帰路の途中での運び屋になっていくのである。
その後、ペイが犯したミスをハオがカバーしたこともあり、ペイは親友の彼氏であるハオと徐々に親密な関係になっていった。そして、ハオは密輸団のリーダーに内緒で、ペイに大きな仕事を持ちかけるのであるが。。。
1.香港と深圳
自分が初めて深圳に行ったのは1995年で英国からの香港返還前である。中国全土にいくつかある経済特区の一つという触れ込みで高層ビルディングが建ち並んでいた。その時香港から国境を渡る時の入国審査では、目つきの悪い中国官憲からの強烈な威圧感を感じた。怖いくらいだった。香港行きがメインだったのであくまでサブで日帰りだったけど遅れている大陸の印象は覆せなかった。さすがに今は違うでしょう。もっとも行っていないので偉そうなことは言えない。
ハオがペイを連れていく夜景の見える山の上の場所がある。どこなんだろう?映画「慕情」のウィリアム・ホールデンとジェニファー・ジョーンズを一瞬想像する。個人的には芝生のグラウンドがある建物が競馬場だと思ったんだけど違うかな?二度出てきたけど気になる。
2.深圳から香港へ通う高校生
主人公は香港IDを持っているということで香港の高校に通っている。制服が可愛い。父は母と別れて香港で別の家族もあるようだ。主人公は時折父のところにふらっと寄ったりにしている。父は可愛くてしょうがないから小遣いをあげたりしている。母親は夜遅くに家で麻雀をやっている。売女なんて周囲に評されていることもある。親友の彼氏ハオは汁そば屋の店員だけれども裏社会に近いところで生きている。入れ墨もある。
そんな家族がバラバラで孤独なペイは普通の女子高生だったのに気がつくと運び屋になってしまう。香港から深圳に向かう国境の税関では高校生の主人公は割とノーガードでくぐり抜けていく。クリントイーストウッドは老人の運び屋だったけど、それとは対照的にこういう女子高生に運ばせるというのもありえる気もする。最後に税関がきびしくなり、最近ではこういう密輸はないとテロップが流れていた。
3.日本旅行への憧れ
雪景色の日本で温泉に入って日本酒で一杯やりたい。畳の部屋で寝たい。そのためにお金を貯めたいという女子高生だ。作品情報では北海道と特定されているが、そのようなセリフはない。別に日本にこびへつらう映画でもないだろう。日本人としてはこのシーンは率直にうれしい。今年の春節くらいまであれだけ大勢の中国人が来ていた背景もよくわかる。