一昨日、大津波が襲っても、原発が爆発しても日本は世界一住み良い国だという記事を掲載しました。(大震災・脱原発でも日本は世界一住み良い国です・・・悲観的な考えの間違い です)
大震災で意気消沈している人々、そして自分自身へ勇気が出るようにと思って書いた記事です。
しかし当然の事ですが、日本が住み良いか否かは個人の事情によって全く違います。大震災で直接被害を受けた人々にとっては住み良い国である筈がありません。
しかしもっと、もっと深く考え、日本民族の本質を改善しなければいけない根源的な問題もあります。それは歴史的に根強く続いている「差別」の問題です。「差別」は人間を不幸にします。人間を悪魔にします。
最近、差別用語は無くなりましたが「差別」が無くなった訳ではありません。
何時も深く考えて「差別」がこの世から無くなるように努力する事が重要ではないでしょうか?
そのような事を考えさせる投稿を頂きました。カナダに在住しているhanazono さんから頂いたコメントの文章です。コメント欄に出ていますが、改めてここにご紹介いたします。
========hanazonoさんからのコメント=========
私は昭和の始めの生まれで、戦争で父、兄を亡くしました。祖母、母、二人の弟(下のは10歳違い)を養うために、戦後すぐに大会社に働きに出ました。
その時、私の年齢は10代でした。生活の基盤を根こそぎ無くしたものですから、母の苦労は大変で、その母を少しでも助けたいと、懸命に働いたのです。
しかし、お給料は、学歴と性別で決められ、同じ仕事なのに男性とは格段の差でした。
それから私は日本国というものに対して深く考える様になりました。
生活の苦労は言うまでもなく、祖母の病、死、やがて母の大病、死(60歳)と、他にも色々な体験を積むうちに、この国は国民を守つてはくれない、むしろチリ紙の様に平気で捨てると気付きました。
やがて弟達が自立出来たのを機会に、決心してカナダに移住しました。今つくずく正解だつたと思います。
日本の生活は表面的には良く変わつておりますが、根本の大事なところは変つていません。
私はカナダへ移住した後も、60年間以上、日本のことをいろいろ観察し、考えて来ました。その結果、根本の大事なところは変つてないのです。
ですから私にとって、そして多くの人々にとって、日本は住みにくい国だと言えます。
カナダは生活の質は世界一です。私の住むバンクーバーは毎年のように、世界一住み易い街に選ばれます。そして、カナダ国民の80%は国に満足しています。
住みたい国のランキングでは、日本は上位10位に入つた事は無いと思います。日本の現在のごたごたにしても、今まで問題意識をもって改善してさえおれば、もっとスムーズに処理できたと信じています。3月11日の大震災後に起きたいろいろな問題ももっともっと簡単に解決したのではないでしょうか?
私は、本質的には少しも進歩しない日本に悲観と言うより、不甲斐なさを感じるばかりです。
なでしこチーム、オメデトウ!よくぞやりとげられました。
それにしても「女性サッカーチーム」と「男性サッカーチーム」に対する格差を知り、日本はまだそんな事をしているのかと、怒りをおぼえました。一時が万時です。
最近感じた事をコメントとして投稿致します。
=========投稿 hanazono | 2011/07/19 18:15========
hanazonoさんのこのコメントへ対して反論の言葉もありません。
ただ下に日本サクラソウの写真をお送り致します。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人