前々から一度探訪しようと思っていた所がありました。築地魚市場の中にある「魚がし横丁」という一般人も入れる市場です。
今まで一般人は築地場外市場だけと誤解していて、いつもはその場外市場で買い物をしたり、寿司を食べたりしていました。
ところが魚の仲買人の運搬車の邪魔をしなければ、市場の中の「魚がし市場」までは入って良いことを昨年発見したのです。
ただし入り口は場外市場の西端に近い一か所だけです。仲買人の邪魔をしないように徒歩でおそるおそる入れば良いのです。
今日は場外市場の中央にある立体駐車場に車を入れ、西端から一旦大通りに出て、隣接する魚市場の場内市場の中に入りました。「魚がし横丁」は入ってすぐに見つかりました。
兎に角、大変賑やかな市場で、乾物屋、卵焼き専門店、八百屋、雑貨店、お土産店、なんでもあります。勿論、寿司屋や定食食堂も沢山あります。
戦前の市場の雰囲気です。清潔なス-パーマーケットに慣れている上品なご婦人は眉を顰めるような場所です。いささか覚悟して入って行ったほうが良いと思います。
下にその「魚がし横丁」の写真を示します。
魚がし市場と言いますが生の魚は場外市場で売るらしく、こちらは乾物の魚の加工品が主なようです。
下は戦前の食品店のような店なので写真を撮りました。
昼食として「すし処おかめ」で一人前2500円の握りを頼みました。この上は3600円の握りです。ちらしはありません。
流石に魚の鮮度が良く、申し分ありません。そしてついていた あら汁がまた濃厚で美味なのです。
鮮度さえ良ければ魚は全然生臭くなく、非常に美味な食品であることを久しぶりに再確認しました。
帰り際に美味しい寿司を握ってくれたご主人の写真を撮らせてもらいました。
下の左は「すし処おかめ」の写真です。右は寿司の人気店らしく長蛇の列でした。
帰りがけにつきじ丸高で家内へのお土産として甘い江戸風の厚焼き卵焼きを一箱買いました。
その店の写真を下に示します。
「魚がし横丁」から、「せり」で多量の魚を売買している本館へは、そのまま歩いて入れそうですが、やはり素人さんは遠慮すべき場所のようです。
魚がし市場には若いカップルや外人さんが沢山来ていて若やいだ雰囲気もあります。東京都観光名所の一つのようです。
美味しい寿司を食べたい方、そして昭和時代の市場に郷愁を持っている方々は是非お出かけになって下さい。面白い所です。(終り)