後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

築地魚市場の中の「魚がし横丁」の探訪記

2013年05月07日 | 日記・エッセイ・コラム

前々から一度探訪しようと思っていた所がありました。築地魚市場の中にある「魚がし横丁」という一般人も入れる市場です。

今まで一般人は築地場外市場だけと誤解していて、いつもはその場外市場で買い物をしたり、寿司を食べたりしていました。

ところが魚の仲買人の運搬車の邪魔をしなければ、市場の中の「魚がし市場」までは入って良いことを昨年発見したのです。

ただし入り口は場外市場の西端に近い一か所だけです。仲買人の邪魔をしないように徒歩でおそるおそる入れば良いのです。

今日は場外市場の中央にある立体駐車場に車を入れ、西端から一旦大通りに出て、隣接する魚市場の場内市場の中に入りました。「魚がし横丁」は入ってすぐに見つかりました。

兎に角、大変賑やかな市場で、乾物屋、卵焼き専門店、八百屋、雑貨店、お土産店、なんでもあります。勿論、寿司屋や定食食堂も沢山あります。

戦前の市場の雰囲気です。清潔なス-パーマーケットに慣れている上品なご婦人は眉を顰めるような場所です。いささか覚悟して入って行ったほうが良いと思います。

下にその「魚がし横丁」の写真を示します。

Img_6493

魚がし市場と言いますが生の魚は場外市場で売るらしく、こちらは乾物の魚の加工品が主なようです。

下は戦前の食品店のような店なので写真を撮りました。

Img_6507

昼食として「すし処おかめ」で一人前2500円の握りを頼みました。この上は3600円の握りです。ちらしはありません。

流石に魚の鮮度が良く、申し分ありません。そしてついていた あら汁がまた濃厚で美味なのです。

鮮度さえ良ければ魚は全然生臭くなく、非常に美味な食品であることを久しぶりに再確認しました。

帰り際に美味しい寿司を握ってくれたご主人の写真を撮らせてもらいました。

Img_6496

下の左は「すし処おかめ」の写真です。右は寿司の人気店らしく長蛇の列でした。

Img_6497 Img_6498

帰りがけにつきじ丸高で家内へのお土産として甘い江戸風の厚焼き卵焼きを一箱買いました。

その店の写真を下に示します。

Img_6504 Img_6505

「魚がし横丁」から、「せり」で多量の魚を売買している本館へは、そのまま歩いて入れそうですが、やはり素人さんは遠慮すべき場所のようです。

魚がし市場には若いカップルや外人さんが沢山来ていて若やいだ雰囲気もあります。東京都観光名所の一つのようです。

美味しい寿司を食べたい方、そして昭和時代の市場に郷愁を持っている方々は是非お出かけになって下さい。面白い所です。(終り)


安倍総理の株価上昇政策と国際外交交渉へ拍手!

2013年05月07日 | 日記・エッセイ・コラム

安倍総理は中国や韓国を感情的に刺激する発言を繰り返して、米国政府から自重するように言われたと報じられています。日本の中国占領や朝鮮併呑を正当化すると誤解される軽率な発言はアメリカ政府から見ても困ったものと判断されたのです。

このブログでもその発言を非難する記事を掲載しました。

しかし私は安倍総理の働きを高く評価しています。少なくとも過去数年間に続いた短命な総理大臣に比較すると非常に大きな成果を既に上げているのです。

第一は就任前は8500円くらいの株価を最近では14000円近くまで上昇させる大胆な金融緩和政策を実行したことです。これは1990年頃のバブル経済崩壊以来の日本経済にとっては実に画期的な政策です。この影響は今日は論じません。

今日は安倍総理の身を挺した外交交渉を少詳しくし述べ、それを高く評価したいと思います。

(1)オバマ大統領に会いに行き、日米安保条約の相互防衛に関して日本側の決心を披歴したようです。その折りにシェール・オイルの日本への輸出も確かなものにしました。

(2)これを受けてアメリカの国防長官が尖閣諸島は日米安保の守備範囲と明言しました。

(3)台湾政府と尖閣諸島近辺の漁業協定を円満に締結しました。

(4)続いてロシアを訪問し、北方四島などの懸案の問題の外交交渉を始めることをプーチン大統領と共同宣言しました。

(5)アラブ首長国連盟を訪問し、日本からの原発輸出のための原子力協定を締結しました。そして日本への石油と天然ガスを安定的に供給するようにしたのです。

(6)トルコを訪問し原発輸出に関する協定を作りました。その上、近代トルコの初代大統領のアタチェルクの廟を訪問し、献花しました。トルコはアタチェルク大統領以来、忠実な親日国家なのです。安倍総理は良いことをしました。

下に、トルコ首相との写真を転載致します。

K10043545011_1305031917_1305031930_

(写真の出典:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130503/k10014354501000.html )

このような外交努力をしても、中国との間で軍事紛争が起きれば日本の国際的評価が下がってしまいます。それを防止するために日本と中国の防衛当局が日中のホットラインを構築するための協議を始めたのです。

そして安倍総理は日本がTPP協議に参加する手続きを実行し、完了したのです。

以上のように安倍総理は中国に対抗した国際外交で大きな成果を上げたのです。拍手を送りたいと思います。

しかし安心はまだ早いのです。中国の習近平国家主席の国際外交も目覚ましいのです。

プーチン大統領をすぐに訪問し、中露間の領土問題で譲歩的な交渉をしながら、尖閣諸島問題でロシアが中国を支持してくれるように頼んだのです。勿論、ロシア側はそれは別問題だと断りましたが、その余韻は必ず日本との北方四島の交渉のときにいろいろな形で出て来ると考えるべきと思います。

さらに習近平国家主席がアフリカ諸国との友好促進を進め、アフリカを中国の経済圏に取り込もうとしています。彼の国際外交の視野も広さや賢明な着眼点は日本にとって大きな脅威になると思います。

例えば最近、中国はパレスチナ自治政府のアッパス議長とイスラエルのネタニヤフ首相を北京に招待し、両者の和平を仲介しようとしました。2人とも本気で北京入りをしましたので何かの進展があるかも知れません。従来、アメリカが仲介役をして来た歴史を思うと中国の国際外交の手腕に吃驚します。

尖閣諸島の領海を中国の艦艇が侵したという報道が何度もでますが、日本のマスコミはもっと大々的に中国政府の国際外交の成果を報じるべきです。中国政府の国際外交は柔軟であり、侮れない戦略性を持ちはじめたと思います。それこそ日本の驚異なのです。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)