後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

江戸時代の信仰を示す神社の風景、その一「小さな神社と信仰」

2013年06月28日 | 日記・エッセイ・コラム

日本人の宗教とはどんなものだったのでしょうか?

江戸時代までは仏教のお寺と神社が同じ境内に建っている神仏混淆が普通でした。

しかしお寺が併存しない小さな神社だけも沢山あったのも事実です。

私の住んでいる小金井市は、江戸時代は武蔵国の小金井村という農村でした。

東西に延びる国分寺崖線の南側の下には野川が流れ水が豊かだったので水田も広がっていました。

そして国分寺崖線の上の北側の台地は、江戸初期までは水利もなく田畑もあまり出来ませんでした。江戸初期に玉川上水が出来て分水を貰えるようになってから多くの人々が住み着きました。

したがって小金井村の野川の周囲の神社は、鎌倉時代や、それ以前から存在していましたが、それに対して、北の台地の上にある神社は江戸時代から出来たものが多いのです。

ところで江戸時代の人々はどのような思いをもって神社に参拝していたのでしょうか?

それを示す手がかりを探して、近所の小さな神社を丁寧に見ながら写真を撮って来ました。

まず一番最初に小さなお稲荷さんの説明板を示します。大きな松の木の下にありました。

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上の説明を読むとこんな小さな神社でも信仰する人々は数多くの村に住んでいたことが分かります。近年歩道の拡張や隣に大きいマンションが出来、どうなるのかと心配しておりました。けれどご覧のように新しい玉垣が作られ、健在だったので安心しました。

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・そして下には三つの小さな神社の写真を示します。

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・上と下の写真は五日市街道に面した秋葉社という小さな神社です。隣に海岸寺というお寺がありますので江戸時代は同じ境内にあったのかも知れません。

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・下の小さな稲荷神社は五日市街道に向って、背後は小金井公園の林になっています。ささやかな神社ですがよく掃除がしてありました。

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・下の稲荷神社は小金井駅から東京農工大学へ行く「農工大通り」に面しています。神事をきちんとしている様子が伺えました。

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さて今日このようにささやかな神社を巡って感心したことは、神社がどこも清潔に掃除してあることです。そして江戸時代から寸分変わらず静かな雰囲気が囲んでいるようです。
神社へ参拝して、家族の健康と家内安全をお稲荷様へ祈るのです。それは素朴な信仰心です。
しかしこの素朴な信仰心を大切にすることが全ての宗教にとって重要なことと私は信じています。

少し汗ばむような暑い午後でしたが静かな、そして小さな神社をめぐり歩きながら私の気持ちは幸せでした。そして江戸時代にここに住んでいた人々のことをあれこれ想像していました。

続編では小金井にある大きな神社についてご報告いたします。(続く)


アサンジ事件とスノーデン事件ほど憂鬱な事件は無い!

2013年06月28日 | 日記・エッセイ・コラム

アサンジ氏はオーストラリア人ですが、アメリカをはじめ各国の外交機密情報をネットで全世界に流しました。ウィキリークスというウェッブサイトを組織、運営しています。

彼は現在、ロンドンにあるエクアドル大使館に亡命し、長い間かくまわれています。

一方スノーデン氏はれっきとしたアメリカ人です。もとCIAやNSAで働いていて、その機密情報を持ち出し、公表しました。

彼は香港からモスクワへ逃げて、ロシアのどこかで匿われていて、亡命先を探しているようです。

以下に2人の顔写真を示します。左がアサンジ氏で右がスノーデン氏です。

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アサンジ氏の起こした事件とは主にアメリカ、英国、フランス、ドイツなどNATO軍事同盟国にかんする国家機密情報の漏洩事件です。

そしてスノーデン氏はアメリカのCIAやNSAの秘密情報を公表した事件です。

2つの事件の詳細はそれぞれ、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B8 と http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3 をご覧ください。

この2つの機密情報漏洩事件で喜ぶのはロシア、中国、そして北朝鮮です。

苦り切っているのはアメリカ、英国、フランス、ドイツなのです。

日本はアメリカ陣営ですからもっと大騒ぎをして、彼等2人を非難すべきです。しかし多くの日本人は無関心で、マスコミもあまり取り上げません。

それはさておき、私が何故憂鬱きわまりない事件と感じているのでしょうか?その理由を書くのが今回の記事の目的です。

2人はアメリカへ対して反逆的な行為をしたのですから逮捕して処刑すればよいのです。それで日本の安全保障もより確実に守れます。

しかし、このように割り切って良いものでしょうか?

国家同士が国民をだますような外交秘密協定をつくることが良いことでしょうか?それを不正な行為だとして、外交機密情報を暴露したのがアサンジ氏です。

一方、CIAやNSAが各国の疑わしい人物の個人情報を盗聴したり、ネットでハッキングして違法に収集していたのです。それははたして良いことなのでしょうか?

この2つの事件は国家の悪行に対決して、個人が正義と信じることを実行した事件なのです。

上の一行の文章に深い意味や背景があるので憂鬱になるのです。

そもそも、安定した国家の維持と、国家間の国際競争の為には機密情報が絶対に必要だと広く考えられています。

そして一般的に言えば、強い国家の国民は幸せです。

その恩恵をこうむっていたアサンジ氏もスノーデン氏もその恩恵を享受しながら、国家へ反逆したのです。ですからアメリカ政府に追われる身になってしまったのです。こういうのを当然の結果と言います。

しかし二人の個人的な立場にたってみれば、正義は彼らサイドにあることは明確です。国家の方が悪いことをしているのです。

日本には戦前、「治安維持法」という悪法がありました。どんな人間でも当時の政府や軍部に反対するようなことを少しでも言えば即刻逮捕です。

逮捕された人々にも本物の愛国者もいた筈です。日本を愛するあまり軍部へ反対した人もいた筈です。

現在でも同じことです。日本を愛するあまり尖閣諸島問題や竹島問題に関して一見、中国や韓国を利するような発言を書く人もいます。そうすると彼らを非国民のように非難する人が多いのです。

日本では警察が逮捕しませんから良いのですが、共産党独裁の中国や北朝鮮では日本の肩を持つような意見を言えば官憲の取り調べがあり、収容所送りです。

国家の悪行と個人の正義感の対立はいつまでも解決のつかない問題なのです。それが私を憂鬱にするのです。

しかしこの私の憂鬱が突然、消えるlことになったのです。

今回の2つの事件をイエス様へ聞いてみました。そうするとイエス様はこうおっしゃるのです。「あなたたちはこの世のことだけでなく、あの世のことも考えなさい。私があなたを大切に思うように、あなたも私を愛しなさい」と。

ようするに今回の2つの事件はこの世のことだから現在のこの世の人間同士が賢く解決しないさいという意味です。

賢い解決のためには感情的になってはいけません。憂鬱になるのも感情的になっている証拠です。そこで私は感情的反応を止めました。

これで私の憂鬱は雲散霧散しました。

しかしこの2つの事件のことは忘れないようにします。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)