魚介類には市場魚介図鑑(http://www.zukan-bouz.com/zkanmein/koukakumokujiebi.html)に示されている通り、食用の魚介にはすべて固有の名前がついています。
どこかのホテルの社長は大きなバナメイエビはクルマエビと同じですと言ったり、小さなエビは全部シバエビと言うのだと強弁していましたが、それは全部ウソです。
下の写真のようにエビの名前と図鑑が明快になっているのです。
左がクルマエビで右がバナメイエビです。
バナメイエビはクルマエビ科に属するエビの一種で東太平洋原産で、メキシコやペルーの南米沿岸でとれ食用として広く漁獲・養殖されているのです。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%93)
そして下にバナナエビの写真を示します。
バナナエビは体色に模様がなく、一様に黄白色(バナナ色)をしているので、この名前があるそうです。
東南アジアからペルシア湾まで西太平洋インド洋でとれます。漁獲高や養殖の多い種類です。
日本では「タイショウエビ」として流通している場合もあるそうです。
以上のようにクルマエビもバナメイエビもバナナエビも良く似ていて、同じクルマエビ科の属していますが、それぞれ違うエビなのでです。生息地も違うのです。
ですからそれらを高価なクルマエビと表示すれば偽装表示になるのは当然です。
左がシバエビで右がアマエビです。
左がイセエビで右がメキシコイセエビです。
シロエビも「富山湾のシロエビ」もみんな違うのです。
下の検索表で調べれば一目瞭然です。
特にブラックタイガーは良く使われているので以下に紹介します。
東京湾以南の太平洋側でとれます。東南アジア、オーストラリア、アフリカなどにも棲息しています。
この養殖され輸入されたものは「ブラックタイガー」と呼ばれ、今や我が国のクルマエビ科のエビとしてはもっとも大量に消費されているのです。
相模湾などでもときどき漁獲されるそうですが非常に少ないとのことです。大型のエビであり、味もよいので、東南アジアから大量に輸入されています。
これもクルマエビ科なのでクルマエビの代用に使われています。
今やエビ料理と言えばこのエビを日本人が一番食べているエビなので下に大きな写真を示します。
メニューには敢えてブラックタイガーとは書かないで単にエビと書いてあることが多いようです。
シバエビのカクテルと書かずシュリンプカクテルと書けばよいのです。
高級そうな名前をつけて価格の低い食材を使うのは偽装と言います。
下の検索表でエビの通人になって下さい。市場での呼び名と標準和名との違いや方言による名前の違いも面白いと思います。
===エビ、アナジャコ、スナモグリの名前からの検索==========
http://www.zukan-bouz.com/sakuin3.html