今回、中国が一方的に拡大した防衛識別圏を示したものが左の図面です。
従来の日本と韓国の両方の防空識別圏に無断侵入して拡大したのです。
図面の出典は、http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2013112300140です。
この防空識別圏の意味は、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%B2%E7%A9%BA%E8%AD%98%E5%88%A5%E5%9C%8Fに書いてあるので詳細は省略します。
簡単に言ってしまえば、中国の防空識別圏に侵入した日本の飛行機を中国空軍が撃ち落とす危険がある空域なのです。
昔、アンカレッジを離陸し、ソウルへ向かっていた大韓航空機の大型旅客機をソ連の戦闘機が撃ち落とし、乗客全員が死亡した大事件が起きました。
大韓国航空の旅客機がソ連のカムチャッカや千島上空のソ連の防空識別圏に誤って侵入したためです。
ソ連は一切謝罪しませんでした。
上の図面をよくご覧下さい。今回、中国が拡大した防空識別圏の中に尖閣諸島が含まれています。
従って尖閣諸島の上空を日本の飛行機が飛べば中国空軍の戦闘機が飛んで来て、迎撃体制で近づいて来て日本の飛行機を追い出そうとします。
この時、日本の飛行機が言うことをきいて進路を日本の方向へ変えれば良いのです。しかし変えなければ撃ち落として良いのです。
ところがはるか遠方の高空で進路を変えたか変えなかったかは証明が困難です。ですから日本機がたとえ帰路に向かっても、中国の戦闘機は自動誘導のミサイルで撃墜する可能性があります。
後で中国は日本の飛行機が指示に従わなかったから撃墜したと発表すれば国際的にはそれで良いのです。
今回のことで驚いてはいけません。
左は日本の防空識別圏です。
北朝鮮の防空識別圏は日本海にもあります。
次は北朝鮮をそそのかせて、それを拡大させ、北海道や青森、秋田、山形、新潟の沖にある日本海の中にある日本の離れ島を北朝鮮の防空識別圏に取り込むかも知れないのです。
中国は日本を挑発しているのです。
左の図面にある日本の防空識別圏は実はアメリカ空軍が設定したのです。ですからアメリカは今回は即座に反応し、中国を非難する声明を発表しました。
このような中国の喧嘩腰は何故起きるのでしょうか。
日清戦争以来、満州事変、上海事変、日中戦争と日本と負け戦を続けた中国人が受けた深い屈辱がこんな形になって跳ね返って来たのかも知れません。
人間は屈辱を与えた人はそれを簡単に忘れるが、屈辱を受けた人は絶対に忘れないのです。困ったものです。悲しいですね。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)