後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

お寺の写真と十三仏のことなど

2018年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム
今日が春の彼岸の入りの日です。昨日は東京都日野市大昌寺に家内の家の墓参りに行きました。
このお寺は浄土宗で知恩院の末寺です。三鷲山と号し、本尊は弥陀如来坐像です。
阿弥陀如来は大乗仏教の如来の一つです。梵名はアミターバといい、それを阿弥陀と音写します。
私の祖父が曹洞宗のお寺の住職だったので、幼少の頃にお寺でよく遊んだ思い出があります。昨日も何となく懐かしいので大昌寺の風景写真を撮って来ました。
その写真を6枚お送りします。











私が写真を撮っている間、家内はお墓の掃除をし、花と線香を供えていました。
そして私は大昌寺のご本尊が阿弥陀如来だということを不思議に思っていました。
祖父が住職をしていた正林寺は曹洞宗なのでご本尊は釈迦如来でした。
佛教はお釈迦様が教え始めた宗教なので、全てのお寺のご本尊は釈迦如来にすべきではないでしょうか。私は個人的にはそう考えています。
しかし大乗仏教ではいろいろな如来や菩薩がお寺の本尊になっているのです。
そして日本では江戸時代から特に13の佛が大切にされるようになり、お寺の本尊として祀られるようになったのです。
十三仏は江戸時代になってから日本で考えられたもので、冥界の審理に関わる13の仏のことです。また十三回の追善供養(初七日~三十三回忌)をそれぞれ司る仏様とも考えられて来たのです。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%B8%89%E4%BB%8F )
13の仏とは、閻魔王を初めとする冥途の裁判官である十王と、その後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る裁判官とされる仏です。
この十三佛は以下の13の佛のことです。

1、不動明王、 秦広王、 初七日(7日目・6日後)
2、釈迦如来、 初江王、 二七日(14日目・13日後)
3、文殊菩薩、 宋帝王、 三七日(21日目・20日後)
4、普賢菩薩、 五官王、 四七日(28日目・27日後)
5、地蔵菩薩、 閻魔王、 五七日(35日目・34日後)
6、弥勒菩薩、 変成王、 六七日(42日目・41日後)
7、薬師如来、 泰山王、 七七日(49日目・48日後)
8、観音菩薩、 平等王、 百か日(100日目・99日後)
9、勢至菩薩、 都市王、  一周忌(2年目・1年後)
10、阿弥陀如来、五道転輪王、 三回忌(3年目・2年後)
11、阿閦如来、 蓮華王 、 七回忌(7年目・6年後)
12、大日如来、 祇園王、 十三回忌(13年目・12年後)
13、虚空蔵菩薩、法界王、 三十三回忌(33年目・32年後)

7番目の写真はこの13佛の石像の写真です。東村山市の正福寺本堂の前にある13佛の石像の写真です。
一番右に不動明王があり、その隣が釈迦如来です。そこから左方向に文殊菩薩、普賢菩薩、普賢菩薩、、、、、阿弥陀如来、、虚空蔵菩薩と並んでいます。
大乗仏教では多神教的にこれら数多くの如来や菩薩を大切にして信仰の対象にしているのです。
ちなみに不動明王の起源は、ヒンズー教の最高神シヴァ神にあるとの説が有力なのです。そして不動明王を祀る仏教は密教なのです。
不動明王は、密教仏教の信仰対象であり、密教特有の尊格である明王の一尊なのです。大日如来の化身とも言われ、また、五大明王の中心となる明王でもあります。そして真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E6%98%8E%E7%8E%8B )

一般的な仏教でのご本尊や仏像は優しい姿をしたものが多いですが、不動明王は悪を絶ち仏道に導くことで救済する役目を担っていることから恐ろしい表情をしていると言われています。
怖い様相から「戦いの仏」のように見えますが、実際は迷いの世界から煩悩を断ち切るよう導いてくれる仏で慈悲深いのです。
また日本では「敵国退散の守護神」として扱われたり「疫病退散の守護神」としても扱われていたようです。
日本のあちこちの「ご不動さん」という祠やお寺があり、日本人に馴染みやすい佛さんなのです。

それにしても佛教は理解しにくいものです。お釈迦様の教えにインドのヒンズー教や中国の道教など沢山の考え方が重層的に加わっているから簡単にはその全貌が分かり難いのです。
そんなことを考えながら日野市の大昌寺の風景写真を撮ってきました。暖かい春のような午後でした。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

老人と孤独(1)インターネットを用いて新しい友人を作ろう

2018年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム
人間は高齢になると祖父母や両親が旅立って行ってしまいます。それまで目をかけて励ましてくれた恩人や友人達も何時の間にかいなくなってしまいます。自分を昔から知っている人々がみな消えてしまうのです。気が付いてみると周りには知っている人がいなくなってしまいます。老人の宿命です。老人の孤独です。
この孤独な状態を解消する方法を幾つか考えてみようと思います。その方法に関して思い付いたことを連載風に書いてみたいと思います。
仕事をやめた老人はよく趣味のサークルやボランティアに参加しています。そうすると自然に友人が出来ます。しかしいろいろな事情でそれが出来ない場合もあります。そんな場合にインターネットが役に立ちます。

今日はインターネットを用いて新しい友人を作る方法を書いてみます。ご気楽に読み流して頂ければ幸いです。
現役で働いていた時は、仕事を通じてどんどん新しい友人を作ることが出来ました。新しい友人が広がって行きました。孤独を感じないものです。もっとも仕事で出来た友人は本当の友人では無いと狭い了見で自分は孤独だと思う人もいます。そのような懐疑的な人は、「インターネットを用いて新しい友人を作ろう」という題目に反発するでしょう。
しかしこの先も読み流して下さい。
まずインターネットを用いて新しい友人を作るために一番重要なことは「老人の頑なさ」を綺麗さっぱり捨て去ることです。
以前の仕事の上での成功も失敗も全て捨て去り徒手空拳の状態になることが一番重要なのです。その上で「本当の友人とは何か?」という狭い考えを捨てます。
知り合った人は皆尊敬すべき友人だと信じることが肝心です。懐疑的な人はそんな軽率な考えについて行けないと思います。
しかし人間は土から生まれて土へ返る存在なのです。生きている間くらいはお互いに感謝しあって「かりそめの友人」になれば良いのではないでしょうか。
このように書くとインターネットを用いて新しい友人を作る方法がおのずと見えてきます。
それはインターネットの上に掲載した自分の書いた文章を読んでくれる人に感謝すると友人になれるのです。読者を尊敬すると友人になれるのです。インターネットの上に掲載した自分の撮った写真を見てくれる人に感謝すると友人になれるのです。その人を尊敬すると友人になれるのです。

さてもっと具体的な方法を書きます。私が使っている方法です。
まずブログ(https://blog.goo.ne.jp/yamansi-satoyama )に随筆をよく書いています。
その随筆をFace Book(https://www.facebook.com/kazu.s.goto )にも掲載します。
それから高齢者が主に会員になっている趣味人倶楽部というSNSの日記のページ(https://smcb.jp/users/47513/diaries/index_created )にも掲載します。
すると外国や日本に住んでいる人々からコメントが来ます。コメントを下さった方々のブログやFace Bookや趣味人倶楽部のページを見て丁寧な言葉でコメントを投稿します。これを繰りかえしていると、もっと親しくなります。
そしてその新しい友人へ私のブログやFace Bookや趣味人倶楽部のページに記事を書いて下さいと丁重にお願いします。記事の内容はその方の家族のことだったり趣味の話だったり自由にお願いしますと書き送ります。
なるべく数回続く連載記事をお願いします。
数例を書きます。ブラジルに移民して、成功したある宗教家に移民後の体験記の連載を書いて貰いました。フランス人と結婚し孫までいる幸福な日本女性にその体験記を連載して頂きました。日本人女性で、夫のフランス駐在の間、長期間パリに住み子育てをした方にその体験記を連載記事にして頂きました。日本である問題の故に差別されてイギリスに移住し成功した日本人男性の一生の物語を連載して頂きました。みんな私のかけがえの無い友人になりました。
まだあります。猟期だけ北海道に移住しエゾ鹿の銃猟を趣味にしている方に猟犬と銃猟に関する連載記事を書いて頂きました。仏教では殺生はいけませんが、この方は人格高潔で仲間に尊敬されている様子です。親しくなったらエゾ鹿とイノシシの上質な肉を送ってくれました。この方に銃猟の趣味の話を連載記事にして頂きました。
インターネットを用いて新しい友人を作る方法はまだあります。
自分が興味を持った本の書評を自分のブログやFace Bookや趣味人倶楽部のページに掲載するのです。するとその本の著者と友人になります。一つだけ例を書きます。その方は三浦半島の小網代湾にヨットを係留していて、そのヨットクラブの歴史を書いた方です。
親しくなってメールの交換をしています。するとその方が読書家で何でも知っているのです。博覧強記なのです。彼には写真や絵画の才能があり、音楽に優れていて絶対音感の持主です。娘さんがアメリカで有名な作曲家、ピアニストになって活躍しています。
まあこのような例は沢山ありますが、長くなるので止めます。

今日はインターネットを用いて新しい友人を作る方法を自分の体験にもとづいて書いてみました。
いろいろな方法がありますが、たった一つの鉄則は、インターネットで知り合った人は皆尊敬すべき友人だと信じることです。知り合ったことに感謝します。こうして私は老人の孤独を解消したのです。

今日の挿し絵代わりの写真はマンサクの花の写真2枚とパンジーやストックの植え込みの写真2枚と菜の花の写真1枚です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)