今日が春の彼岸の入りの日です。昨日は東京都日野市大昌寺に家内の家の墓参りに行きました。
このお寺は浄土宗で知恩院の末寺です。三鷲山と号し、本尊は弥陀如来坐像です。
阿弥陀如来は大乗仏教の如来の一つです。梵名はアミターバといい、それを阿弥陀と音写します。
私の祖父が曹洞宗のお寺の住職だったので、幼少の頃にお寺でよく遊んだ思い出があります。昨日も何となく懐かしいので大昌寺の風景写真を撮って来ました。
その写真を6枚お送りします。
私が写真を撮っている間、家内はお墓の掃除をし、花と線香を供えていました。
そして私は大昌寺のご本尊が阿弥陀如来だということを不思議に思っていました。
祖父が住職をしていた正林寺は曹洞宗なのでご本尊は釈迦如来でした。
佛教はお釈迦様が教え始めた宗教なので、全てのお寺のご本尊は釈迦如来にすべきではないでしょうか。私は個人的にはそう考えています。
しかし大乗仏教ではいろいろな如来や菩薩がお寺の本尊になっているのです。
そして日本では江戸時代から特に13の佛が大切にされるようになり、お寺の本尊として祀られるようになったのです。
十三仏は江戸時代になってから日本で考えられたもので、冥界の審理に関わる13の仏のことです。また十三回の追善供養(初七日~三十三回忌)をそれぞれ司る仏様とも考えられて来たのです。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%B8%89%E4%BB%8F )
13の仏とは、閻魔王を初めとする冥途の裁判官である十王と、その後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る裁判官とされる仏です。
この十三佛は以下の13の佛のことです。
1、不動明王、 秦広王、 初七日(7日目・6日後)
2、釈迦如来、 初江王、 二七日(14日目・13日後)
3、文殊菩薩、 宋帝王、 三七日(21日目・20日後)
4、普賢菩薩、 五官王、 四七日(28日目・27日後)
5、地蔵菩薩、 閻魔王、 五七日(35日目・34日後)
6、弥勒菩薩、 変成王、 六七日(42日目・41日後)
7、薬師如来、 泰山王、 七七日(49日目・48日後)
8、観音菩薩、 平等王、 百か日(100日目・99日後)
9、勢至菩薩、 都市王、 一周忌(2年目・1年後)
10、阿弥陀如来、五道転輪王、 三回忌(3年目・2年後)
11、阿閦如来、 蓮華王 、 七回忌(7年目・6年後)
12、大日如来、 祇園王、 十三回忌(13年目・12年後)
13、虚空蔵菩薩、法界王、 三十三回忌(33年目・32年後)
7番目の写真はこの13佛の石像の写真です。東村山市の正福寺本堂の前にある13佛の石像の写真です。
一番右に不動明王があり、その隣が釈迦如来です。そこから左方向に文殊菩薩、普賢菩薩、普賢菩薩、、、、、阿弥陀如来、、虚空蔵菩薩と並んでいます。
大乗仏教では多神教的にこれら数多くの如来や菩薩を大切にして信仰の対象にしているのです。
ちなみに不動明王の起源は、ヒンズー教の最高神シヴァ神にあるとの説が有力なのです。そして不動明王を祀る仏教は密教なのです。
不動明王は、密教仏教の信仰対象であり、密教特有の尊格である明王の一尊なのです。大日如来の化身とも言われ、また、五大明王の中心となる明王でもあります。そして真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E6%98%8E%E7%8E%8B )
一般的な仏教でのご本尊や仏像は優しい姿をしたものが多いですが、不動明王は悪を絶ち仏道に導くことで救済する役目を担っていることから恐ろしい表情をしていると言われています。
怖い様相から「戦いの仏」のように見えますが、実際は迷いの世界から煩悩を断ち切るよう導いてくれる仏で慈悲深いのです。
また日本では「敵国退散の守護神」として扱われたり「疫病退散の守護神」としても扱われていたようです。
日本のあちこちの「ご不動さん」という祠やお寺があり、日本人に馴染みやすい佛さんなのです。
それにしても佛教は理解しにくいものです。お釈迦様の教えにインドのヒンズー教や中国の道教など沢山の考え方が重層的に加わっているから簡単にはその全貌が分かり難いのです。
そんなことを考えながら日野市の大昌寺の風景写真を撮ってきました。暖かい春のような午後でした。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
このお寺は浄土宗で知恩院の末寺です。三鷲山と号し、本尊は弥陀如来坐像です。
阿弥陀如来は大乗仏教の如来の一つです。梵名はアミターバといい、それを阿弥陀と音写します。
私の祖父が曹洞宗のお寺の住職だったので、幼少の頃にお寺でよく遊んだ思い出があります。昨日も何となく懐かしいので大昌寺の風景写真を撮って来ました。
その写真を6枚お送りします。
私が写真を撮っている間、家内はお墓の掃除をし、花と線香を供えていました。
そして私は大昌寺のご本尊が阿弥陀如来だということを不思議に思っていました。
祖父が住職をしていた正林寺は曹洞宗なのでご本尊は釈迦如来でした。
佛教はお釈迦様が教え始めた宗教なので、全てのお寺のご本尊は釈迦如来にすべきではないでしょうか。私は個人的にはそう考えています。
しかし大乗仏教ではいろいろな如来や菩薩がお寺の本尊になっているのです。
そして日本では江戸時代から特に13の佛が大切にされるようになり、お寺の本尊として祀られるようになったのです。
十三仏は江戸時代になってから日本で考えられたもので、冥界の審理に関わる13の仏のことです。また十三回の追善供養(初七日~三十三回忌)をそれぞれ司る仏様とも考えられて来たのです。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%B8%89%E4%BB%8F )
13の仏とは、閻魔王を初めとする冥途の裁判官である十王と、その後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る裁判官とされる仏です。
この十三佛は以下の13の佛のことです。
1、不動明王、 秦広王、 初七日(7日目・6日後)
2、釈迦如来、 初江王、 二七日(14日目・13日後)
3、文殊菩薩、 宋帝王、 三七日(21日目・20日後)
4、普賢菩薩、 五官王、 四七日(28日目・27日後)
5、地蔵菩薩、 閻魔王、 五七日(35日目・34日後)
6、弥勒菩薩、 変成王、 六七日(42日目・41日後)
7、薬師如来、 泰山王、 七七日(49日目・48日後)
8、観音菩薩、 平等王、 百か日(100日目・99日後)
9、勢至菩薩、 都市王、 一周忌(2年目・1年後)
10、阿弥陀如来、五道転輪王、 三回忌(3年目・2年後)
11、阿閦如来、 蓮華王 、 七回忌(7年目・6年後)
12、大日如来、 祇園王、 十三回忌(13年目・12年後)
13、虚空蔵菩薩、法界王、 三十三回忌(33年目・32年後)
7番目の写真はこの13佛の石像の写真です。東村山市の正福寺本堂の前にある13佛の石像の写真です。
一番右に不動明王があり、その隣が釈迦如来です。そこから左方向に文殊菩薩、普賢菩薩、普賢菩薩、、、、、阿弥陀如来、、虚空蔵菩薩と並んでいます。
大乗仏教では多神教的にこれら数多くの如来や菩薩を大切にして信仰の対象にしているのです。
ちなみに不動明王の起源は、ヒンズー教の最高神シヴァ神にあるとの説が有力なのです。そして不動明王を祀る仏教は密教なのです。
不動明王は、密教仏教の信仰対象であり、密教特有の尊格である明王の一尊なのです。大日如来の化身とも言われ、また、五大明王の中心となる明王でもあります。そして真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されています。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E6%98%8E%E7%8E%8B )
一般的な仏教でのご本尊や仏像は優しい姿をしたものが多いですが、不動明王は悪を絶ち仏道に導くことで救済する役目を担っていることから恐ろしい表情をしていると言われています。
怖い様相から「戦いの仏」のように見えますが、実際は迷いの世界から煩悩を断ち切るよう導いてくれる仏で慈悲深いのです。
また日本では「敵国退散の守護神」として扱われたり「疫病退散の守護神」としても扱われていたようです。
日本のあちこちの「ご不動さん」という祠やお寺があり、日本人に馴染みやすい佛さんなのです。
それにしても佛教は理解しにくいものです。お釈迦様の教えにインドのヒンズー教や中国の道教など沢山の考え方が重層的に加わっているから簡単にはその全貌が分かり難いのです。
そんなことを考えながら日野市の大昌寺の風景写真を撮ってきました。暖かい春のような午後でした。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)