後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

東京の高尾山の紅葉と神仏習合が理解出来る薬王院

2018年11月07日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は東京の高尾山の紅葉をご紹介します。そしてその後で神仏習合が明快に分かる高尾山薬王院の説明をしたいと思います。高尾山、城山、小仏峠、景信山、陣馬山の尾根歩きのハイキングもご案内したいと存じます。
高尾山は、東京の西の郊外にある山です。標高は599mあります。
山頂付近に神仏混淆の薬王院というお寺があり、お寺の本堂の背後に飯綱権現神社があります。古くから修験道の聖地でした。
11月の中旬になるとイロハカエデ、ブナ、オオモミジの木々が美しく色づき山全体が紅葉になり素晴らしい所です。
ミシュランの3つ星に認定されたこともあり、海外からの観光客も多く訪れます。
それでは早速、昨年11月16日に自分で撮って来た写真と、https://yamahack.com/1945 からお借りした写真をまじえて高尾山の紅葉の風景写真を7枚お送り致します。

1番目の写真は高尾山に上げるケーブルカーの出発駅周辺の紅葉です。
7枚の写真のうち2番目、3番目、と7番目の写真は自分で撮りました。残りはお借りした写真です。

2番目の写真はケーブルカーの出発駅の右手にある高尾山登山道の入り口周辺の紅葉です。

3番目の写真はケーブルの線路下から見上げた高尾山の南面の紅葉です。

4番目の写真はケーブルの山頂駅から少し登った所にある展望台から見下ろした八王子の街の風景です。

5番目の写真は山頂の薬王院の周囲の紅葉です。

6番目の写真は薬王院を通過して高尾山の最高部へ行く登山道の回りの紅葉です。

7番目の写真も同じく高尾山の最高部へ行く登山道の回りの紅葉です。
高尾山は都心から電車で約1時間と便利な位置にある自然の宝庫です。1967(昭和42)年に明治の森高尾国定公園に指定されました。
山内には、約1200種の植物、約100種の野鳥、約5000種の昆虫が生息していると言われています。

さてこの高尾山には神仏習合が明快に理解出来る薬王院があります。
正式には真言宗智山派のお寺ですが、本堂のご本尊様が神道の飯綱権現という神様なのです。
この本堂のすぐ上に立派な飯綱権現神社の本社が建っているのいです。
この本堂のご本尊様と飯綱権現神社の本社の両方に真言宗のお経をあげているのが僧侶なのです。
この神道の飯綱権現の本部は長野県の飯綱山を神様と信仰する飯綱権現神社なのです。
さてそれでは高尾山薬王院はお寺なのでしょうか?それとも神社なのでしょうか?
皆様はどちらだと思いますか?
例えばアメリカ人と日本人の間の子供はアメリカ人でしょうか?日本人でしょうか?
答はどちらとも言えません。
このように高尾山薬王院はどちらとも言えません。
むしろこれを日本独自の一つの宗教と言ったほうが明快に理解出来るのではないでしょうか?
これが神仏習合の実態なのです。このような神仏習合のお寺や神社は日本各地に沢山あります。有名な豊川稲荷もその例です。宗教に興味のある人にとっては高尾山薬王院は面白い存在なのです。
最後に高尾山の後ろに続くハイキングコースについてご紹介します。
高尾山の最高地点を過ぎて西の方にハイキングコースを行くと、尾根ずたいに城山、小仏峠、景信山、陣馬山へと楽しい山道があります。
小仏峠は旧甲州街道の峠で、それを東に3Km位下るとバス停がありJR高尾駅に出ます。
西に下ると10Km位歩くと相模湖駅に行けます。遠方すぎますので東に下る旧甲州街道がお薦めです。
このハイキングコースは紅葉の時期も良いですが、新緑の頃もウグイスが鳴いていて良いものです。高尾山は四季折々楽しい素晴らしい山です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)