日本民族とは何なんでしょうか?どのような精神文化の特徴を持っているのでしょうか?
その精神文化の特徴は隣の中国や朝鮮の民族とはどのように違うのでしょうか?
今日はこの疑問について思いつくままに書いてみようと思います。
さて日本民族の文化的基調は神道と仏教にあることには異論が無いと存じます。これが日本の精神文化の特徴です。
神道は旧石器時代や縄文時代の自然信仰が次第に鳥居を有する神社に発展してきました。
出雲神社から派生した諏訪大社には縄文時代の信仰の巨大な御柱が現在でも祀られています。
その一方、仏教は538年に中国から伝来しました。
はじめは華厳宗、法相宗、律宗などでしたがその後は玄奘三蔵法師による漢訳経にもとずく宗派、真言宗や天台宗が優勢になりました。
唐の玄奘三蔵法師はインドに渡り16年後の645年に、657部の経典を長安に持ち帰ったのです。
日本の現在の仏教は全て玄奘三蔵法師が漢文に翻訳した教典によっているのです。
この玄奘三蔵法師の教典はかなりお釈迦さまの教えを忠実に伝えています。
しかしながら日本には古来から神道があったのです。ですから新しく入ってきた仏教は神道と混淆したのです。それは良し悪しの問題ではなく、極く自然な現象でした。
その後、神道と仏教が混淆して日本独特なものになりました。
それこそが日本民族の精神文化の基調になっているのです。ですから日本の仏教は神道の影響もあって多神教的な信仰になっているのです。
日本の仏教では観音菩薩信仰や大日如来信仰や薬師如来信仰があります。
その上、弘法大師信仰や伝教大師信仰もあります。信仰の対象が沢山あってヒンズー教の多神教信仰に似ているのです。
それに対して仏教学者は信仰の対象が違っても唱える教典は同じお釈迦さまの教えを唱えているのだから一神教的な性質を持っていると主張します。しかし大日如来や弘法大師が祀ってあるお寺にお参りする人々にとっては、お経の内容は理解していません。そんなことはどうでも良いのです。
お稲荷さんや神道の神々に無病息災、家内安全を祈るように大日如来さまや弘法大師様にお祈りしているのです。
そして仏教の色即是空、空即是空という深甚な教えが日本民族の無常観に大きな影響を与えているのです。
一方、韓国の佛教を見てみましょう。その佛教の90%は曹渓宗です。日本の曹洞宗のような禅宗ですが日本より戒律が厳しい宗派です。僧侶は絶対に妻帯しません。その厳格な曹渓宗に朝鮮古来の原始宗教が混淆したのが韓国の佛教です。同じ仏教でも日本とは非常に違う信仰なのです。
中国では紀元3世紀頃よりサンスクリット仏典の漢訳が開始されます。この時代は華北のみならず江南地方でも訳経が始まり中国全土に仏教が伝えられました。
しかしその仏教は古来の道教と混淆し多神教的な宗教に変貌するのです。
以上のように日本の仏教を韓国や中国の仏教と比較すると「神道との混淆」という特徴があるのです。これが日本の精神文化の特徴なのです。
しかし私は地球上のどんな民族にも絶対に優劣は無いと信じています。勿論、どんな宗教にも優劣は絶対に無いのです。
以上の議論ではキリスト教やイスラム教に言及しませんでした。日本の仏教や神道との違いが歴然としているので割愛しました。
今日の挿絵代わりの写真は北海道の摩周湖、オンネトー、阿寒湖、大沼国定公園、屈斜路湖などの紅葉風景です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
1番目の写真はオンネトーの紅葉です。写真の出典は、https://hokkaido-koyo.blog.ss-blog.jp/onneto です。
2番目の写真もオンネトーの紅葉です。写真の出典は、https://photoin.exblog.jp/19121491/ です。
3番目の写真は阿寒湖の紅葉です。写真の出典は、https://www.tabido.jp/ja/article/1159/ です。
4番目の写真は大沼国定公園の紅葉と駒ケ岳です。写真の出典は、https://www.tabido.jp/ja/article/1159/ です。
5番目の写真は屈斜路湖の紅葉です。屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖です。写真の出典は、https://tripeditor.com/359970 です。
その精神文化の特徴は隣の中国や朝鮮の民族とはどのように違うのでしょうか?
今日はこの疑問について思いつくままに書いてみようと思います。
さて日本民族の文化的基調は神道と仏教にあることには異論が無いと存じます。これが日本の精神文化の特徴です。
神道は旧石器時代や縄文時代の自然信仰が次第に鳥居を有する神社に発展してきました。
出雲神社から派生した諏訪大社には縄文時代の信仰の巨大な御柱が現在でも祀られています。
その一方、仏教は538年に中国から伝来しました。
はじめは華厳宗、法相宗、律宗などでしたがその後は玄奘三蔵法師による漢訳経にもとずく宗派、真言宗や天台宗が優勢になりました。
唐の玄奘三蔵法師はインドに渡り16年後の645年に、657部の経典を長安に持ち帰ったのです。
日本の現在の仏教は全て玄奘三蔵法師が漢文に翻訳した教典によっているのです。
この玄奘三蔵法師の教典はかなりお釈迦さまの教えを忠実に伝えています。
しかしながら日本には古来から神道があったのです。ですから新しく入ってきた仏教は神道と混淆したのです。それは良し悪しの問題ではなく、極く自然な現象でした。
その後、神道と仏教が混淆して日本独特なものになりました。
それこそが日本民族の精神文化の基調になっているのです。ですから日本の仏教は神道の影響もあって多神教的な信仰になっているのです。
日本の仏教では観音菩薩信仰や大日如来信仰や薬師如来信仰があります。
その上、弘法大師信仰や伝教大師信仰もあります。信仰の対象が沢山あってヒンズー教の多神教信仰に似ているのです。
それに対して仏教学者は信仰の対象が違っても唱える教典は同じお釈迦さまの教えを唱えているのだから一神教的な性質を持っていると主張します。しかし大日如来や弘法大師が祀ってあるお寺にお参りする人々にとっては、お経の内容は理解していません。そんなことはどうでも良いのです。
お稲荷さんや神道の神々に無病息災、家内安全を祈るように大日如来さまや弘法大師様にお祈りしているのです。
そして仏教の色即是空、空即是空という深甚な教えが日本民族の無常観に大きな影響を与えているのです。
一方、韓国の佛教を見てみましょう。その佛教の90%は曹渓宗です。日本の曹洞宗のような禅宗ですが日本より戒律が厳しい宗派です。僧侶は絶対に妻帯しません。その厳格な曹渓宗に朝鮮古来の原始宗教が混淆したのが韓国の佛教です。同じ仏教でも日本とは非常に違う信仰なのです。
中国では紀元3世紀頃よりサンスクリット仏典の漢訳が開始されます。この時代は華北のみならず江南地方でも訳経が始まり中国全土に仏教が伝えられました。
しかしその仏教は古来の道教と混淆し多神教的な宗教に変貌するのです。
以上のように日本の仏教を韓国や中国の仏教と比較すると「神道との混淆」という特徴があるのです。これが日本の精神文化の特徴なのです。
しかし私は地球上のどんな民族にも絶対に優劣は無いと信じています。勿論、どんな宗教にも優劣は絶対に無いのです。
以上の議論ではキリスト教やイスラム教に言及しませんでした。日本の仏教や神道との違いが歴然としているので割愛しました。
今日の挿絵代わりの写真は北海道の摩周湖、オンネトー、阿寒湖、大沼国定公園、屈斜路湖などの紅葉風景です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
1番目の写真はオンネトーの紅葉です。写真の出典は、https://hokkaido-koyo.blog.ss-blog.jp/onneto です。
2番目の写真もオンネトーの紅葉です。写真の出典は、https://photoin.exblog.jp/19121491/ です。
3番目の写真は阿寒湖の紅葉です。写真の出典は、https://www.tabido.jp/ja/article/1159/ です。
4番目の写真は大沼国定公園の紅葉と駒ケ岳です。写真の出典は、https://www.tabido.jp/ja/article/1159/ です。
5番目の写真は屈斜路湖の紅葉です。屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖です。写真の出典は、https://tripeditor.com/359970 です。