全ての民族には良い面と悪い面があります。ある民族の良い面だけを描いたら客観的でなくなります。
一昨日は「日本民族とは?(1)自然の風景や花々を愛する民族」という記事で日本民族の良さを書きました。
今日は日本民族の残忍性について書きます。特攻隊を組織的に使い自殺攻撃で敵に打撃を与えた事実を記述しなければ客観的でなくなります。
しかし特攻隊は日本人が忘れたい歴史です。今更読みたくない人は写真の美しい秋の風景だけをご覧になってその先を読まないで下さい。これらの秋の空と紅葉の風景は甲斐駒岳と八ヶ岳の麓で撮影しました。最後の写真は昇仙峡の上のダム湖の紅葉です。
さて特攻隊とはどのようなものだったのでしょうか?
75年前に神風特攻隊の攻撃を受けたマッカーサー太平洋戦域連合軍総司令官は次のような感想を述べています。
(出典は、https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13128680533 です。)
「沖縄では、特攻の日本軍機による攻撃で我が軍は艦船36隻沈没、破壊368隻、航空機損失800機の損害を出した。これらの損害は米海軍がメルボルンから東京までの間に受けたそれまでの損害を遥かに超えるものである。」
そして太平洋艦隊司令長官のニミッツ元帥はもう少し具体的に語っています。
(4ヵ月にわたった沖縄戦で)「我が海軍が被った損害は、戦争中のどの海戦より遥かに大きかった。沈没30隻以上、損傷300隻以上、9000人以上が死傷もしくは行方不明になった。この損害は主として日本軍の航空攻撃、主に特攻によってなされた。」
特攻が開始された1944年10月から終戦までのわずか10ヶ月間に、米海軍史上最大の損害を与えたのです。
さて沖縄戦だけで艦船36隻沈没、破壊368隻、航空機損失800機の損害を与えた特攻隊の戦死者は如何ほどだったのでしょうか?以下にいろいろな資料からまとめてた特攻隊の14009名の戦死者の内訳を示します。
(1)海軍
海軍航空特攻隊員:2,531名
特殊潜航艇(甲標的・海竜)隊員:440名
回天特攻隊員:104名
震洋特攻隊員:1,081名
合計:4,156名
(2)陸軍
陸軍航空特攻隊員:1,417名
丹羽戦車特攻隊員:9名
陸軍海上挺身隊員(マルレ):263名
合計:1,689名
(3)この他
この他に第二艦隊戦没者、回天を搭載して出撃し未帰還となった母艦潜水艦搭乗員、移動中の乗船海没などにより地上戦に参加した戦没者等の特攻作戦関連戦没者が、
第二艦隊戦没者:3,751名
回天部隊関連戦没者:1,083名
震洋部隊関連戦没者:1,446名
陸軍航空関連戦没者:177名
海上挺身隊関連戦没者:1,573名
空挺部隊関連戦没者:100名
その他(終戦時自決・神州不滅特攻隊、大分702空等)戦没者:34名
合計:8,164名
以上合計14,009名を数えるのです。(Wikipediaの特別攻撃隊より)
以上の特攻隊の犠牲によって日本軍が沈めた連合国軍の艦船と損害の概略は以下の通りです。
(出典は、http://kokoteikoku.web.fc2.com/Zakki/Senka.html です。)
戦艦4隻
空母4隻
軽空母2隻
護衛空母(軽装備の空母)5隻
重巡洋艦11隻
軽巡洋艦6隻
駆逐艦74隻
護衛駆逐艦(軽装備の駆逐艦)4隻
潜水艦60隻
日本の潜水艦が撃沈した連合国商船184隻(907000総トン)
爆撃や砲撃などで沈めたものは不明です。
これ以上はあまり長くなりますのでここで止めます。
多くの戦後教育を受けた日本人は太平洋地域で連合国側のアメリカとイギリスが、オランダを含めて、これだけ数多くの損害を与えたことを知りません。アメリカ占領軍が極秘にしていたからです。
さて表題の「日本民族とは?(2)特攻隊を組織した残忍性」の意味をここで説明します。
戦争が起きれば人間は残虐になります。アメリカは日本全国の都市を無差別空襲をして焼き尽くしました。広島や長崎に原爆を落とし市民を悲惨な死に追いやりました。しかしアメリカ軍は自殺攻撃をしませんでした。
一方日本は味方の将兵による自殺攻撃を組織的に実行したのです。私はこの事実を日本民族の残虐性と理解しています。世界中で自殺攻撃を組織的に実行した民族は他に存在したでしょうか?
幸運にも日本は戦後75年間平和でした。日本民族は世界一優しい民族と言われるようになりました。このことは嬉しいかぎりです。全ての民族には良い面と悪い面がありますが、日本民族の悪い面には伝統文化の武士道の影響もあるのかも知れません。
しかしかつて自殺攻撃を組織的に実行した歴史を永遠に忘れないようにすべきと思います。それが日本が平和であるための鍵となるからです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
====参考資料=======================
以下は私が書いた関連の記事です。
(1)「日本の攻撃で沈んだ連合軍の60隻の潜水艦、嗚呼、戦争の悲劇!」
2017年09月25日の掲載記事です。
(2)「特攻隊による400隻艦船の損害に関する米海軍からの公開一覧表」
2017年09月22日の掲載記事です。
(3)「何故多くの人は特攻は無駄だったと信じているのか?」
2017年9月12日の掲載記事です。
(4)沖縄沖で特攻で大破した空母、駆逐艦など404艦艇と航空機763機に対する評価
2017年08月20日の掲載記事です。
(5)特攻攻撃が与えた意外に大きい連合国側の損害の一覧
2017年08月14日の掲載記事です。
(6)日本文化と武士道が特攻隊の悲劇を生んだ
2017年08月14日の掲載記事です。
一昨日は「日本民族とは?(1)自然の風景や花々を愛する民族」という記事で日本民族の良さを書きました。
今日は日本民族の残忍性について書きます。特攻隊を組織的に使い自殺攻撃で敵に打撃を与えた事実を記述しなければ客観的でなくなります。
しかし特攻隊は日本人が忘れたい歴史です。今更読みたくない人は写真の美しい秋の風景だけをご覧になってその先を読まないで下さい。これらの秋の空と紅葉の風景は甲斐駒岳と八ヶ岳の麓で撮影しました。最後の写真は昇仙峡の上のダム湖の紅葉です。
さて特攻隊とはどのようなものだったのでしょうか?
75年前に神風特攻隊の攻撃を受けたマッカーサー太平洋戦域連合軍総司令官は次のような感想を述べています。
(出典は、https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13128680533 です。)
「沖縄では、特攻の日本軍機による攻撃で我が軍は艦船36隻沈没、破壊368隻、航空機損失800機の損害を出した。これらの損害は米海軍がメルボルンから東京までの間に受けたそれまでの損害を遥かに超えるものである。」
そして太平洋艦隊司令長官のニミッツ元帥はもう少し具体的に語っています。
(4ヵ月にわたった沖縄戦で)「我が海軍が被った損害は、戦争中のどの海戦より遥かに大きかった。沈没30隻以上、損傷300隻以上、9000人以上が死傷もしくは行方不明になった。この損害は主として日本軍の航空攻撃、主に特攻によってなされた。」
特攻が開始された1944年10月から終戦までのわずか10ヶ月間に、米海軍史上最大の損害を与えたのです。
さて沖縄戦だけで艦船36隻沈没、破壊368隻、航空機損失800機の損害を与えた特攻隊の戦死者は如何ほどだったのでしょうか?以下にいろいろな資料からまとめてた特攻隊の14009名の戦死者の内訳を示します。
(1)海軍
海軍航空特攻隊員:2,531名
特殊潜航艇(甲標的・海竜)隊員:440名
回天特攻隊員:104名
震洋特攻隊員:1,081名
合計:4,156名
(2)陸軍
陸軍航空特攻隊員:1,417名
丹羽戦車特攻隊員:9名
陸軍海上挺身隊員(マルレ):263名
合計:1,689名
(3)この他
この他に第二艦隊戦没者、回天を搭載して出撃し未帰還となった母艦潜水艦搭乗員、移動中の乗船海没などにより地上戦に参加した戦没者等の特攻作戦関連戦没者が、
第二艦隊戦没者:3,751名
回天部隊関連戦没者:1,083名
震洋部隊関連戦没者:1,446名
陸軍航空関連戦没者:177名
海上挺身隊関連戦没者:1,573名
空挺部隊関連戦没者:100名
その他(終戦時自決・神州不滅特攻隊、大分702空等)戦没者:34名
合計:8,164名
以上合計14,009名を数えるのです。(Wikipediaの特別攻撃隊より)
以上の特攻隊の犠牲によって日本軍が沈めた連合国軍の艦船と損害の概略は以下の通りです。
(出典は、http://kokoteikoku.web.fc2.com/Zakki/Senka.html です。)
戦艦4隻
空母4隻
軽空母2隻
護衛空母(軽装備の空母)5隻
重巡洋艦11隻
軽巡洋艦6隻
駆逐艦74隻
護衛駆逐艦(軽装備の駆逐艦)4隻
潜水艦60隻
日本の潜水艦が撃沈した連合国商船184隻(907000総トン)
爆撃や砲撃などで沈めたものは不明です。
これ以上はあまり長くなりますのでここで止めます。
多くの戦後教育を受けた日本人は太平洋地域で連合国側のアメリカとイギリスが、オランダを含めて、これだけ数多くの損害を与えたことを知りません。アメリカ占領軍が極秘にしていたからです。
さて表題の「日本民族とは?(2)特攻隊を組織した残忍性」の意味をここで説明します。
戦争が起きれば人間は残虐になります。アメリカは日本全国の都市を無差別空襲をして焼き尽くしました。広島や長崎に原爆を落とし市民を悲惨な死に追いやりました。しかしアメリカ軍は自殺攻撃をしませんでした。
一方日本は味方の将兵による自殺攻撃を組織的に実行したのです。私はこの事実を日本民族の残虐性と理解しています。世界中で自殺攻撃を組織的に実行した民族は他に存在したでしょうか?
幸運にも日本は戦後75年間平和でした。日本民族は世界一優しい民族と言われるようになりました。このことは嬉しいかぎりです。全ての民族には良い面と悪い面がありますが、日本民族の悪い面には伝統文化の武士道の影響もあるのかも知れません。
しかしかつて自殺攻撃を組織的に実行した歴史を永遠に忘れないようにすべきと思います。それが日本が平和であるための鍵となるからです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
====参考資料=======================
以下は私が書いた関連の記事です。
(1)「日本の攻撃で沈んだ連合軍の60隻の潜水艦、嗚呼、戦争の悲劇!」
2017年09月25日の掲載記事です。
(2)「特攻隊による400隻艦船の損害に関する米海軍からの公開一覧表」
2017年09月22日の掲載記事です。
(3)「何故多くの人は特攻は無駄だったと信じているのか?」
2017年9月12日の掲載記事です。
(4)沖縄沖で特攻で大破した空母、駆逐艦など404艦艇と航空機763機に対する評価
2017年08月20日の掲載記事です。
(5)特攻攻撃が与えた意外に大きい連合国側の損害の一覧
2017年08月14日の掲載記事です。
(6)日本文化と武士道が特攻隊の悲劇を生んだ
2017年08月14日の掲載記事です。