日本の運命を決めるのは世界各国の経済成長です。特に中国とアメリカの経済事情は日本に大きな影響を与えます。中国の経済成長は驚異です。アメリカの経済成長は止まっていますがGDPは依然世界一です。この中国とアメリカの両国は日本の経済と生活に甚大な影響を与えています。
今日は「米中の経済成長と日本の停滞」について考えてみたいと思います。
現在、アジア諸国は中国へ経済的に隷属しています。アメリカ依存より中国依存が大きくなってしまいました。アジア諸国の一例として韓国の貿易相手国を見てみましょう。
2020年の韓国の貿易相手国ランキングを示します。
1位、中国で1421億ドル。貿易総額の25%
2位、アメリカで686億ドル。貿易総額の12%
3位、ベトナム、4位、香港、5位、日本でした。
さてそれでは世界各国のGDPはどのように変化しているでしょうか?
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1番目の写真は各国のGDPの推移です。
日本の名目GDPは世界第3位になっています。中国の経済急成長が鮮明に分かる図面です。アメリカは2019年から下向きに転じています。しかし依然世界一です。この図の出典は、https://www.nissay.co.jp/enjoy/keizai/135.html です。
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2番目の写真は日中貿易と日米貿易の推移を比較した図面です。上の図面は日中貿易と日米貿易の推移を示しています。下の図面は世界の貿易総額に対する日中貿易と日米貿易のパーセントを示しています。この図の出典は、http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5050.html です。
この図を見ると2004年に日本の対中国の貿易額(輸出入合計)が対米国を上回りました。その以後は毎年、両者の差は拡大し、2010年には対世界貿易シェアのうち対中国は23.7%となり、対米国の12.7%を大きく越えていることが分ります。
このように今や中国の経済急成長は目覚ましく日本も韓国も経済は中国に依存しているのです。しかしアメリカのGDPは相変わらず世界一です。ですから日本の経済は依然アメリカへも大きく依存しています。このように日本の経済の将来は中国とアメリカの影響を大きく受けることになります。
ここで中国の工場の様子を見てみましょう。
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3番目の写真は中国の電子産業の工場の写真です。
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4番目の写真は中国の自動車産業の工場の写真です。これらの写真が示すように中国の工場は整理整頓がゆきとどいています。大きな生産性を暗示しています。
中國の驚異的経済急成長は日本にとって注意し対処すべきです。それでは日本はどのように対処すべきでしょうか?
一つの提案を示します。引用した資料は、「日本のGDPの推移と問題点」(https://gs-ipanshadan.jp/970Ⅲ )です。
前文; 毎年IMF(International Monetary Fund、国際通貨基金)から、次の年の10月頃にデータが発表されている。 皆が目にすることができる、公のデータである。
1、GDPは、各国の経済的強みを表している。日本はバブル崩壊後、世界で一人負け状態が長い間、今も続いている。
2,アメリカファーストを目指す米国は、既にダントツのファーストである。各国は皆自国ファーストを死に物狂いで目指している。
3, しかし日本では、政府、政治家、財界、自治体、企業経営者、国民、全員のほとんどが、関心が薄い。 都合が悪いことには目を向けず、ダチョウが砂に頭を突っ込んだ状態に見える。茹でガエル状態ではないか。誰かがやるだろう。政府が方針を出すだろう。待ちの姿勢ではないのか。バブル前のような元気が欲しい時と考える。誰もやらなければ、自分から始めるしかない。
4,そろそろ日本ファーストに目覚める時ではないか。コップの外に目を向ける時ではないか。まず現状を、実態を目で見ることがスタートではないか。GS法人は、これを日本経済の課題として捉えたい。皆で対応を考えて行きたい。
以上は日本の経済状態へ鋭い警鐘になっております。日本人の覚醒を祈ります。
今日は「米中の経済成長と日本の停滞」について書きました。停滞している日本は将来どのようにすべきかの提案をご紹介しました。日本の経済事情を取り囲む国際環境は厳しい状況です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)