台湾には多数の少数民族が住んでいます。その様子は4月12日に掲載した記事でご紹介しました。「多数の台湾の少数民族、アミ族、パイワン族、 タイヤル族など」
台湾にはもともと高砂族という原住民が住んでいました。そこへ南の島々の少数民族が長期にわたり移り住みます。そして国共内戦で敗れた国民党の中国人が多数台湾に逃れて来ました。ですから現在の台湾には高砂族系の人、中国大陸系の人、南の島々からの少数民族が仲良く暮らしています。
台湾政府は少数民族を保護し、専用のテレビ局を与えています。これほど少数民族を温かく優遇している国はありません。台湾の少数民族保護政策は賞賛すべきです。台湾には領土的な野心がありません。中国はチベットやウイグル地域を武力占領し多くの残虐行為をしました。しかし台湾はそういうことをしていません。平和的な多民族国家なのです。その結果、少数民族の人口は増加しています。1929年に14万人余りでしたが現在は49万人まで増えています。台湾の少数民族の写真を示します。
1番目の写真は台湾の少数民族のブヌン族です。(http://news.sohu.com/20091221/n269097255.shtml)ブヌンの人々は典型的な父系の社会的家族です。長男または叔父が家族の長です。
2番目の写真は台湾のチケプ集落の豊年祭の様子です。
3番目の写真は2015年に東京で開催された台湾との交流会での台湾の少数民族の舞踊団のパフォーマンスです。
写真の出典は、http://blog.taiwannews.jp/?p=13944 です。
4番目の写真は2015年のミス世界コンテストへ中華民国代表として参加そた台湾原住民のアミ族出身の陳海琳さん(21歳)です。
この写真の出典は、https://blog.goo.ne.jp/azuma-kurabu/e/97b9e64420e1003b4a7f9750f3d3163f です。
5番目の写真も陳海琳さんです。陳さんは母校の東華大学(花蓮県)に喜びの報告に訪れ、カナダで開催される世界大会で台湾や先住民の存在感を示したいと意気込みを語ったそうです。
さて私の趣味は文化人類学なので、いろいろな民族の観光客向けの写真を多数見てきました。多くは失われた祖先の文化を悲しみながら踊りを見せている写真です。観光客のために笑顔を作っていますが何か悲しそうにしています。
ところが台湾の写真に映っている人々は心から楽しそうにしています。屈託の無い表情をしています。現在、このような屈託の無い顔をしている少数民族は珍しいと思います。
台湾の政府が少数民族を大切にしている証です。
さて台湾も日本も中国の東の大海に浮かぶ大きな島です。日本では大和朝廷が遣隋使や遣唐使を送り中国の政治や文化を導入しました。漢字も導入しました。
しかし台湾は17世紀まで文字の無い文化圏だったのです。この比較を考えるといろいろな感慨を覚えます。
今日は台湾政府は少数民族を保護している様子を紹介しました。台湾の少数民族保護政策は賞賛すべきです。感動的です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)