南北アメリカへはベーリング海峡が陸であった時代にモンゴロイド系の部族が移住しました。そして多数のインディアン部族に分かれたのです。
今日は北米への人類の移住とインディアン部族の現状を簡略に書きたいと思います。
地球の氷河期の最盛期には多量の海水が氷になり海水の量が減少して陸地が広くなりました。海面が現在より約150m程度下がっていたと考えられています。そのためアジアと北アメリカの間のベーリング海峡は陸続きにになっていたのです、4~1.5万年前頃のことです。1.4~0.85万年前にはアジアからの部族の移住があったのです。そしていろいろなインディアンの部族に分かれたのです。ベーリングの回廊地帯を通って人類だけでなく大型哺乳類のマンモスや野牛までが北米の南方に移動したのです。
1番目の写真はベーリングの回廊地帯を通って人類の移住の様子を示す図です。
インディアンといっても、そこには文化、言葉、風習の違う数々の部族がいます。 例えば、アパッチ、チェロキー、スー、ホピ、ズニ、ナバホなどがよく知られています。 彼らは山岳地帯、砂漠、平原それぞれの気候風土にあった暮らしをしていたのです。
このインディアン部族の総人口は1950年代から増加し現在は250万人になっています。しかしインディアン部族はアメリカでが一番貧困なのです。そしてインディアン居留地は次のような問題を抱えています。
インディアンが部族語を教育することは認められていますが、現実には居留地外では通用しないので、英語しか話せないインディアンが多くなっているのです。インディアン独自の部族語は最大部族のナバホ語をはじめ絶滅の危機にあります。
社会問題としてはインディアンの飲酒の蔓延、青年の自殺率が高いことなどが深刻であり、その背景には生活の貧しさがあります。
さてインディアンが強制的に移住させられた居留地の一例です。アメリカ南西部の荒野に設けられている一例です。
インディアンの居住地として指定された地区はミシシッピ以西のオクラホマなどにあります。広さは約22万平方キロもあります。インディアンーリザヴェイション Indian Resarvation といわれる居留地は現在286もあります。しかしそのほとんどは耕作不能な荒れ地です。
保有地のインディアンに市民権が与えられるのは1924年のことであり、投票権に至っては第二次世界大戦後の1948年を待たなければならなかったのです。現在は連邦政府の内務省インディアン総務局の管理課にあります。そしてインディアンには議会、自治政府の構成など、一定の自治が与えられています。
なお、インディアン保留地はカナダにもあり、インディアン=リザーブと言われている。
それでは北米のインディアンの様子を示す」写真をお送り致します。写真の出典は、ウィグワムについて北米インディアンのグループ の写真素材・画像素材. Image 10269266. (123rf.com) です。
アメリカのインディアンの勇猛さは西部劇でよく見られますが、彼等の貧困率は高くアメリカ社会の底辺になっています。決して幸福な状態ではないのです。この欄ではインドシナや台湾や中国やヨーロパ・ロシアの少数民族を紹介してきました。それらの少数民族と比較するとアメリカのインディアンか一番困難な状態にあるようです。それはアメリカ社会が競争が厳しく貧富の差が大きいことに関係しているのです。
今日は北米への人類の移住とインディアン部族の現状を書きました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)