初夏、枝いっぱいに雪のように白い花を吊り下げます。大変美しいものです。夏には灰白色の実もなります。種子は脂肪分が多いのでヤマガラの大好物です。広く里山に生え雑木林によく見られます。昔住んでいた仙台の家にもありましたし現在z住んでいる小金井の家の裏の雑木林の中ありました。
懐かしい木です。
写真の出典は、http://www.forest-akita.jp/data/2017-jumoku/23-egonoki/ego.html です。
初夏、枝いっぱいに雪のように白い花を吊り下げます。大変美しいものです。夏には灰白色の実もなります。種子は脂肪分が多いのでヤマガラの大好物です。広く里山に生え雑木林によく見られます。昔住んでいた仙台の家にもありましたし現在z住んでいる小金井の家の裏の雑木林の中ありました。
懐かしい木です。
写真の出典は、http://www.forest-akita.jp/data/2017-jumoku/23-egonoki/ego.html です。
遥かな昔の懐かしい仙台の家の思い出です。そんな木苺の花と実の写真をお送り致します。
「星の牧場」は庄野英二の代表作で1963年に出版されました。その粗筋です。・・・復員兵イシザワ・モミイチはインドネシアで戦ってきたが、愛馬ツキスミを失い、記憶を失っている。彼が山中の牧場に辿りついて、音楽を演奏するジプシーたちと出会い、そこで心の癒しを得るかに見えるが、舞台は幻想的な世界へと展開する。・・・これを読んだ私はとても感動し、「星の牧場」のような所を探して山小屋を作る決心をしました。1974年のことでした。そして山梨県の甲斐駒岳の麓の山林の中に小屋を作ったのです。隣は乳牛が草を食んでる牧場です。「星の牧場」のような星空の綺麗な場所です。それ以来50年間ほど通ってきました。
今年運転免許証を返納したのでもう行くこともありません。時々懐かしく思い出すだけになりました。思い出すのは春夏秋冬、その小屋の周囲の自然の風景です。自然に魅了されていたのです。
特に新緑の美しい時が素晴らしいのです。周囲の雑木林がみずみずしい新緑になるのです。家内が撮った写真を示します。
1番目の写真は小屋までの2Kmの山道の入り口にある稲田です。新緑の頃に水を満たして田植えの準備をします。後ろの山は甲斐駒岳です。
2番目の写真は小屋の周囲の雑木林の風景です。紅色のツツジが咲いています。
3番目の写真は隣の牧場の端で孫たちが野球遊びをしている風景です。小さかった孫たちは今や結婚した社会人や大学生です。
4番目の写真は小屋の窓からの庭の風景です。庭の中に小川が流れています。小屋の生活用水です。
5番目の写真は庭の小川です。魚道や堰を作ったり橋を作ったりして遊びました。
6番目の写真は冬に撮った小屋の写真です。
7番目の写真は秋の紅葉の頃の小屋の写真です。
この山林の中の小屋には妻と何度も泊まりました。子供や孫たちも連れて行きました。勤めていた大学の研究室の学生さんたちも行きました。いろいろ思い出があります。
小屋の窓の下によく野生の猿がきました。群れで来ますがボス猿だけ窓の下に来て私が危険な動物か否か確かめに来るのです。
猿の他、鹿や狐やイノシシも時々見かけます。本当に深い山林なのです。
背後の甲斐駒ヶ岳は古くから信仰の対象でした。山麓の駒ヶ岳神社から実際に登ってみると山頂にいたる黒戸尾根には現在も不動岩等の信仰にまつわる石碑や石仏が残っていました。
小屋は人気の無い深い、深い林の中にあります。そこに行くと自分を見つめなおします。自分の人生を考えます。
すると私は古い「立身出世主義」に無意識に囚われていたことに気がついたのです。立身出世よりも大事なものがあるのではと考えるようになったのです。
それまでは自分の専門の分野の人々としか付き合わなっかのです。山林の中の小屋のおかげで視野が広まったのです。そこでよく見ると山林のあちこちに家や別荘が散在しています。私は訪問しては交友を広げて行きました。
別荘の住人は種々の職業の人々です。現地で牧場や養鶏をしている家族とも仲良くなりました。
それで分かったことは人生はいろいろな生き方があるということです。そしてどんな生き方も貴重で尊敬すべきという確信を持てるようになったのです。
それ以来、私の人生観が変わりました。狭い人生観が広がったのです。自由と平等とはどういうことか少し理解出来るようになったのです。
山林の中の小屋のお陰だと今でも思っています。
今日は山林の中の新緑の小屋をご紹介しました。そしてその小屋のおかげで私の人生がどのように変わったかを説明致しました。
今日は皆様が趣味を楽しみ、輝く老境を持つ事をお祈り申し上げます。後藤和弘