後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「お正月が過ぎれば節分、雛祭、そして復活祭が来て咲く桜」

2025年01月16日 | 日記・エッセイ・コラム
人間は歳を取れば取るほど季節の流れが速くなるのでしょうか?
クリスマスとお正月が過ぎたと思ったらもうすぐ節分と雛祭がやって来ます。そして復活祭が来て桜も満開になります。春には美しい花々が咲き出します。
梅、コブシ、ハクモクレン、ユキヤナギ、サクラ、レンギョウなどが一斉に咲きます。
年々花は同じように咲きますが、人は過ぎ去って行き同じではありません。
今日は節分、雛祭、復活祭、白いモクレンの花の写真をお送りします。
1番目の写真は京都の伏見稲荷の節分の豆まき風景です
出典は、http://pupa.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_51ea.html です。
2番目の写真は雛祭の風景です。滋賀県の日野町の町なかの通りに面した家々や商店街のウィンドウ、近江日野商人が残した屋敷や町家など、約200ヵ所に、古くは江戸時代から現在に至るひな人形や創作びななどが飾られます。
出典は、http://www.town.shiga-hino.lg.jp/contents_detail.php?frmId=3691 です。
さてそれはそれとして少し復活祭に関連した写真を見てみましょう。
写真の出典は、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD です。
3番目の写真は生き返ったキリストが弟子たちの中心に立っている光景です。ある弟子は本当に生き返ったキリストなのかと疑って眺めています。トマスはキリストの脇腹の傷跡に指を入れてみて、「これは本物の生き返ったキリストだ!」と納得します。
4番目の写真は復活祭のミサをしておいるあるカトリック教会の祭壇の光景です。
5番目の写真は桜よりも先に咲く出すモクレンの花です。昔あった京王フローラルガーデンで撮りました。

日本では復活祭の意味やその重要性があまり知られていません。
簡単に書いてしまえば復活祭はキリストが十字架にかけられ処刑され、3日後に生き返ったことをお祝いするお祭りです。
キリストが生まれた日はクリスマスとして日本でもお祝いの食卓を囲む人が多く、日本の重要な歳時記として定着しています。クリスマスはヨーロッパの原始宗教の冬至祭を踏襲しました。
その一方で復活祭は日本ではあまり有名ではなく、一部のクリスチャン関係者だけが祝っています。
復活祭は春の到来を祝うお祭りを踏襲しています。
しかし「一旦、死んだ人が生き返る」という不自然さ、不合理さがあるので日本では受け入れらなかったのでしょう。
しかしキリスト教徒にとっては復活祭は一番重要な祭日です。クリスマスよりも非常に重要な祭日です。
その理由はキリスト教信仰の中心をなすのが、キリストが生き返り、その後、天に登って神の右の座に着いたという事実を信じることなのです。そして最後の審判の時が来ると、キリストは再び帰って来ます。そして全ての死者の肉体も蘇り、復活するのです。
復活祭とはイエス自身の生き返りを祝い、全ての死者の生き返りを祈る重要な祭日なのです。
上に書いたことはあまりにも荒唐無稽なことですね。少なくとも大部分の日本人には受け入れられない空想に過ぎません。私も本物の日本人ですから復活祭が日本へ受け入れらなかった事情は痛いほど良く分かります。なにせ仏教にはそんな空想論は皆無なのです。
さて欧米人は本当にキリストの復活や全ての死者の肉体の生き返りを信じているのでしょうか?
これこそ欧米人の心の裏にある迷いなのでしょう。ある時は信じ、ある時は疑います。私はカトリックなのである時は確かに信じています。
100%そのまま信じている欧米人もいます。60%信じている人もいます。20%信じている欧米人もいます。しかしここで重要なことは欧米人なら皆が以上に書いた復活の話を知っているのです。
革命家のチェ・ゲバラも聖書の一句を使った「愛が無ければ革命家になれない」というセリフを言っていたのです。
昔のソ連のスターリンも知っていたのです。なにせ彼は若いころ神学生だったのです。そして聖書よりも共産主義が人々を救うと信じて転向したのです。
このように欧米の文化や政治や社会現象にキリスト教があるのです。無意識のうちに欧米人はその影響を受けているのです。
それは我々日本人が仏教の影響を無意識のうちに受けているのと同様です。カトリックの私も仏教の影響を受けています。
春の復活祭の日に教会を覗いて見るのも良いかも知れません。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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